nowアップルペクチン

 これまでなんどかプレバイオティクスについて書いてきたが、今回もそのひとつである。

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 プレバイオティクスとは、腸内において腸内細菌の餌となる食物繊維類のこと。

 今回ご紹介するのはアップルペクチン。文字通り、リンゴに含まれるプレバイオティクスだ。

アップルペクチン、その特製

 ペクチンとは複合多糖類の一種で、人の消化酵素では消化できない、水溶性の食物繊維のひとつである。

 食品にとろみをつける添加物、増念安定剤としても利用されている。

 海藻や果実などに含まれるが、そのなかでもリンゴ―――特にリンゴの皮に含まれているものが、アップルペクチンと呼ばれ、サプリの世界で特別視されている。

 アップルペクチンにも他の食物繊維同様の利点が多くある。

 まず第一には、ご存じの通り整腸作用。

 腸内で、善玉腸内細菌の餌となり、その増加を助ける。

 また大便の量を増やし、便の状態を安定させ、お通じをよくして、腸内を綺麗にしてくれる。

 腸内で細菌の餌になる際、細菌の代謝する物質が心身に良い影響を与えるともいわれていいる。

  • 鬱症状の軽減
  • 意欲や体力の向上
  • 頭の回転が良くなる
  • 無駄な食欲を抑える

 といった効果だ。

 食事と一緒に摂ることで、血糖値の上昇やインスリン分泌も抑制され、肥満を防止するともいわれている。

 良いことずくめではあるが、これは他の食物繊維でも同じこと。

 アップルペクチンが特別視されている理由は、

「アップルペクチンがセシウムの排泄に役立つ」

 という説、あるいは伝説があるためなのである。

アップルペクチンはセシウムを排泄するのか?

 セシウムといえばいわずとしれた放射性物質。高濃度のものが体内に入るとガンなどの原因になる可能性があり、多くの人々に恐れられている。

 その放射性セシウムを、アップルペクチンが体外に排泄するという話は、かの悲劇的原発事故、チェルノブイリ周辺地域の実験において語られ始めた。

 チェルノブイリ付近に住んでいたということで、どうしても汚染の影響を受けてしまった住人たち。しかし彼らにアップルペクチンを食べさせると、排便によるセシウムの排泄量が増加したと報告されたのである。

 実際、アップルペクチンがセシウムのような陽イオン物質と結合し、便と共に排泄する性質があるのは確かな模様。

 また水銀や鉛など有害な重金属を排泄するのに効果があったという報告もある。

 もし、体内に変なものが入っていることで慢性疲労に陥っているなら、アップルペクチンが救世主となってくれるかもしれないのだ。

一方で否定的見解も

 まあそういう話に対して、懐疑的な見方もむろんある。

 ややデータが古く、そしてデータ量が少ないこともあり、信頼性は薄いのではないか、というのがその理由だ。

 また仮に効果があったとしても、それほど劇的なものではないのではないか、ともいわれている。

 アップルペクチンは確かに体に悪いものを排出するけれど、重篤な汚染症状が改善されるほどのパワーがあるかは怪しい、というわけだ。

 一方、リンゴやそれ由来の食物繊維が体にいいことは間違いないので、適量を摂取する限りでは「有益無害」だ。

 過度な期待をせずリンゴ及びアップルペクチンを摂取することは、心身の健康上悪いことではないので、

「やりたければ試してみても良いのではないか」

 程度の結論に落ち着くことが多いようだ。

ともあれいい食物繊維のひとつ。腸活を捗らせるために

 まあ私も、過度な期待はせず、腸内環境の改善及び体に悪いモノを多少なりと排出してくれればいいな、程度の気持ちで、アップルペクチンを飲んでいる。

 メーカーはアメリカサプリの最大手、NOW社製のアップルペクチン。

 カプセル内の茶色い粉がアップルペクチンだ。1カプセルに700mgのアップルペクチンが含まれている。

 飲む目安としては2カプセルを一日1~2回。コツとしては食前30分前に、多めの水と共に飲むのがオススメな模様。

 お通じの改善効果は、なかなかに見事なものがある。飲んだ翌日は、立派なものがぬるりと出る。

 その出たものの中に、有害な重金属だのなんだのが含まれていると想像すると……非常に爽快な気持ちにもなれる(気分の問題)。

 また食事における余計な塩分、脂肪分を消化させずに吸着してくれる気配もあり。この点、キトサンとも似たサプリかも知れない。

 腸から、からだから悪いものを追い出すスッキリサプリとして、有力な製品のひとつといえるのではないだろうか。

Now Foods, アップルペクチン、 700 mg、 120カプセルNow Foods, アップルペクチン、 700 mg、 120カプセル

【writer : doku】