カフェロップ

 この第3類医薬品を、どれだけ長い間愛用し続けただろうか。

 第一三共ヘルスケア社製、眠気防止薬カフェロップ。

 少々の眠気や疲れならあっさり吹き飛ばしてしまう、驚異的なカフェイン飴だ。

カフェロップ初体験。恐るべき高揚感

 始めてカフェロップを服用したのは、中学生のころだったと思う。

 ドラッグストアで見つけ、なんとなく購入してみた。

 その夜、ヘッドホンで好きな音楽を聴きながら、カフェロップを舐め舐めしてみて……驚愕!!

 凄まじい覚醒感、コワいほどの高揚感、なんでも成せそうな万能感! 高笑いしながら、部屋の中で踊り狂ってしまった。

 端から見ると明らかにヤバい人間であり、自身、ヤバい薬に手を出してしまったのかと思った(あくまでカフェロップはカフェイン製剤である)。

その後もしばしば愛用

 まあこういうものの常として、毎日のように使っていると効きが悪くなるので、連用することはなかったのだが、それでもここぞというときに舐めると、やはりくる、あのハイテンションが!

 というわけで、必要に応じてではあるが、しょっちゅうカフェロップを摂取する人間と化してしまった。

 カフェロップ一箱に入っている飴の量は1回4粒×3回分で12粒。4粒ごとに包装されており、それが3つで、一日量12粒でのカフェイン量は500mgとのことである。

 つまり1回分(4粒)におけるカフェイン量は約166mgだ。

 不思議なことに、他のカフェイン剤(大抵は錠剤タイプ)で同じくらいのカフェインを摂ったとしても、カフェロップほど効かないのだ。

 これがなぜなのかはよく分からないが、添加物として入っているカカオだの糖分だのが、カフェインと良い相乗効果を起こしているのかも知れない。

 ちなみに味も悪くない。かなり甘ったるくはあるが、普通のコーヒー飴の味である。

【writer : doku】