みなさん、健康な心身のため、日々のコンディションアップのため、定期的な運動はされているだろうか。

 もし「No」「そうではない」というなら……そういう方々のために、ひとつの提案がある。

わかっちゃいるけどなかなかに……

 もちろん、運動はしなきゃいけないと、分かってはおいでだろう。

 別に筋骨隆々のマッチョマンになりたいわけではないかもしれないし、昨今ではダイエットにおいて重要なのは食事であって運動はあまり関係ない、というのが定説となってはいるが、やはり心身の健康のためには運動が大事。

 適度な運動を欠かさぬ生活を送っていると、やはり毎日の気分が、コンディションが違う。創造性が違う。とても楽しく、クリエイティブになれる。

 ダイエットに関係ないというのも、カロリー消費的な意味であって、身体を温め血流を良くするのは間違いないだろう。

 その日の朝おこなった運動が、その日一日の行動を変える。基礎代謝を高め、一日の総消費カロリーを高める。

 また適度な運動が腸内環境を改善するという説もある。「デブ体質」「ヤセ体質」に関わる話にも発展するかもしれない。

 だから、しっかり運動をするべきなのだが、忙しかったり、いろいろしんどかったりで(運動をさぼってるからしんどい可能性も大なのだが)なかなか運動不足から脱却できない人々は多くいる。

腹筋運動、よく「意味がない」とは聞くけれど

 そんな方々にオススメなのが、軽い腹筋運動。

 腹筋運動、である。シットアップ、クランチ、レッグリフトといったおなじみのエクササイズだ。

 しかしながら、よく腹筋運動って「あまり意味がない」という話を聞かないだろうか。

 その理由としては、

  • 腹の脂肪を引っ込めたければ、食事制限によって脂肪を減らすしかなく、腹筋すれば脂肪が燃えるわけではない。(同時に腸内環境をよくし、便秘や腸内ガスと無縁になって、胃腸の炎症を抑えるのも大切)
  • 「腹筋を割る」というが、腹筋とはもともと割れた形をしているのであって、鍛えたからああいう形となるのではない。その形状を露わにしたければ、やはりダイエットによって腹部の体脂肪を減らすしかない。
  • 腹筋運動以外の運動、エクササイズにおいても腹筋は使用する。無理に専用エクササイズをする必要はない。

 といった感じなのだが、そんな腹筋運動を皆様にオススメする理由は、腹筋運動をサボると、なぜか体調が悪くなる……ことが多いからなのである。

体調に直結する腹筋運動

 逆にいうと、運動不足気味のせいで身体がなまって不調になってきたとき、腹筋運動をすると、元に戻ることが多い。

 私自身の経験だが、かなりむかし、どうにも理由の分からぬ慢性腰痛に悩まされていた時期があったのだが、そのときにとあるジムのトレーナーさんから勧められたのが古くからある腹筋運動、シットアップ。

 上体を完全に起きあがらせる、腰に悪いといわれるアレだ(フォーム次第だそうだが)。けれども教えて貰ったとおりにやってみると、実際腰痛が嘘のように消えたではないか。

 また腹筋は、胃腸をはじめとした各臓器を支え、守る役割も持つ。腹筋が弱ると、胃下垂にもつながり、胃腸に多いな負担がかかる。

 また臓器にとっての鎧たる腹筋がふにゃふにゃだと、内臓は逆に緊張してかたくなり、余計なストレスによって疲弊してしまう。

 胃腸がやられてしまうと、心身ともにガタガタになってしまうことは間違いない。こりゃあ大切にしなくちゃ、イカン、イカン。

 というわけで、レッツ・腹筋である。

 まあもちろん、前述の通り、もっと幅広く全身の運動をしなくちゃダメではあるけれど。