じゃがいも

 前に「おにぎりはレジスタントスターチ豊富だから意外と体にいいかもよ」というお話をした。

 そのときレジスタントスターチについて、改めていろいろ調べたのだが、レジスタントスターチを摂るというだけなら、もっとお手軽な方法がある模様。

お手軽にレジスタントスターチを摂るには

 錠剤サプリを飲んでそれでOK……とは残念ながらいかないが、とある粉末状のものを水に溶かして飲むことでレジスタントスターチを得られるようなのだ。

 その粉末状のモノとは……ポテトスターチ。要はコーンスターチのジャガイモ版で、ジャガイモから得られた粉末デンプンである。

 特に上記のものであれば、非加熱製法で製造しているとのことで、85%近いレジスタントスターチ含有率を誇るそうだ。

簡単に買えるジャガイモデンプンといえば?

 とはいえ上のポテトスターチ、日本では売られておらず、iHerb等の海外通販(個人輸入)によって手に入れるしかない。

 まあ最近なら海外通販でも注文して一週間もかからず自宅に届くので、頼んでみてもいいかな、と思ったが、ふと思いついた。

「ジャガイモの……デンプン粉? 片栗粉のことじゃないか!?」

 実際には片栗粉は製造の過程で加熱処理を行うので、レジスタントスターチ含有量という点で上記のポテトスターチには劣るようだ。

 とはいえ近所のスーパーで簡単に買えるので、まずはお試しとして片栗粉を飲んでみようかと考えた。

片栗粉水を飲んでみる

 さっそくスーパーに行き、片栗粉コーナーの中で比較的お値段が高く、よさげなものを買ってみた。

 帰って約10gを、水に溶かしてみた。

 軽くスプーンで混ぜるとあっさり溶けた。片栗粉といえばとろみ付けなので、どろどろ水になるかと思ったが、加熱してないので大丈夫のようだ。単なる白濁した水である。

 飲んでみる。うまくはないが、マズくもない。サプリと思えば、飲めないということはない。

 即座の体感はない。取りあえずは様子見だ。

その日の夕方

 さて数時間後、ふとお通じが来た。

 その感覚が来たときは「おや?」と思った。その日は朝しっかり出していたので、もうこれ以上出ることはないだろうな、と感じていたからだ。

 トイレに行くと、やや軟便気味ながら、色、量とも良い感じの便が出た。

 非常にスッキリした感覚だ。お腹がへっこんだような気がする。

 こういう状態でお腹が引っ込むのは……それは内蔵の炎症が低減している場合、または腸内環境が良くなって、無駄なガスが少なくなっている場合だ。

 そして体の中を涼やかな風が通るような感覚。これも私にとってもグッドサインだ。

 こいつは良い感じかな、と思った。

その後

 続いては、プロテインに溶かして飲んでみた。

 プロテインシェイカーでしっかり混ぜて飲む限りでは……違和感一切なし。

 片栗粉を入れたことで、おいしくもならないが、マズくもならない。

 次の日の朝も、凄く良い感じのお通じがどっさりと来た。

 現状の感触としては、難消化デキストリン、イヌリンより良い感じを覚えている。

 サプリとして売られている難デキ、イヌリンよりスーパーの片栗粉のほうが効くってのもなんか理不尽な気もする、だからこの(サプリだの健康食だのの)世界はおもしろいって感じもする。

 体内のすっきり感は増している。

 おさらいだが、レジスタントスターチを体内で分解する細菌類は、その過程で酪酸を代謝する。

 酪酸は腸を、脳を元気にする。実際、おなかも、脳も、ウキウキ、元気になってる気がする。

 とても良さそうなので、しばらく続けてみるつもりだ。

 いまあるのがなくなったら、海外通販のポテトスターチも買ってみようかなと思う。

 上記の「感動の未粉つぶ片栗粉」は低温製法とのことなので、「Bob’s Red Millポテトスターチ」に近い製品かも知れない。

注意点

 片栗粉にせよポテトスターチにせよ、摂りすぎには注意しよう。

 慣れないうちの摂りすぎは、腸内ガスの発生を招いてしまう可能性があるとのこと。

 実際私も、先日調子に乗って大さじ2杯くらい飲んでみたら、お腹がパンパンに膨満しえらく苦しい思いをした。

 最初の内は、毎日小さじ半分~1杯程度から始めると良いようだ。

 胃腸とレジスタントスターチの相性が良ければすばらしい利益を得られるだろうが、それでも飲み過ぎは禁物。適切な量を摂取しよう。