素敵なプレバイオティクス(食物繊維)の世界。体質改善にもダイエットにも
プレバイオティクスという言葉をご存じだろうか。
プロバイオティクスとは異なる。
どちらも腸内の環境を整え、お通じを改善し、心身の調子をよくしてくれる食品だ。プロバイオティクスはヨーグルトなどに含まれる乳酸菌など腸内細菌そのものであるのに対し、プレバイオティクスとは、その腸内細菌の餌となる食物繊維類のことをいう。
プロバイオティクスについては、サプリや食事から摂取しても胃酸によって死んでしまうので意味がないとか、死菌でもそれはそれで有益性はあるとか、諸説様々でややこしいが、プレバイオティクスは単純だ。
それを摂れば、腸内で有益な腸内細菌が勝手に繁殖して、増えてくれるというわけである。
プレバイオティクスを摂取するためのサプリ
まあ要は(水溶性の)食物繊維のことなので、日常の食事からも摂取することは可能だ。
ただ通常の食品からプレバイオティクスをガッツリ摂ろうと思ったら、大量の野菜と、かなりの量の炭水化物を食べる必要がある。
野菜は多いに結構だが、肥満防止を考えるなら、炭水化物はほどほどにしたいところ。
そこでサプリメントの出番だ。
いまの日本において市販ないし通販でプレバイオティクスサプリを購入しようと思ったなら、おそらく次のなかのどれかを選ぶことになるだろう。
- 液状オリゴ糖
- 粉末オリゴ糖
- 難消化デキストリン
- イヌリン
液状オリゴ糖はスーパー等でも売っているし、甘くておいしいのだが、実際にプレバイオティクスたり得る成分は少なめでカロリーも高めなのが難点。それよりは粉末のものを選んだ方が良いだろう。
難消化デキストリンも、名前こそは難しげだがオリゴ糖の一種。「肥満をふせぐ」と謳われる、いわゆる「トクホ飲料」の多くに含まれているプレバイオティクスだ。
実際、余分な糖質や脂質を包み込み、体内に吸収させずに排泄する効能があるとのこと。「トクホ飲料」を毎日飲むくらいなら、この粉末版をお茶にでも溶かして飲んだ方が経済的だ。
イヌリンは芋類やゴボウ、ニラなどに含まれる成分で、腸内で発酵分解されることによりフラクトオリゴ糖となる。
その分解過程において酪酸やプロピオン酸など健康やダイエットに有益な成分をたっぷりと生みだし、食欲を抑えたり、痩せホルモンを分泌させたりするそうな。
プレバイオティクス摂取においての注意点や副作用
そんないいことずくめなプレバイオティクスだが、体に取り入れるに際して気をつけるべきこと、副作用の心配などもあるにはある。
商品パッケージの注意事項を見ていただければたいてい書いてあるが、
「飲み過ぎるとおなかが緩くなる可能性」
…がある。
逆に言えば、注意点や副作用なんてせいぜいそのくらいなもので、きわめて安全な健康食品といえる。
ただ、特にイヌリンとかはそうらしいのだが、原材料次第で、人によってはアレルギーを起こし、体がかゆくなったりしてしまう可能性もある。
またこれは私の実体験だが、大量の乳酸菌サプリと一緒に大量のプレバイオティクスを摂取したら、腸内で菌が繁殖しすぎて、腹部が膨満し一時的に苦しい思いをするハメになってしまった。
乳酸菌サプリと併用して不都合が出た場合は、互いの量を控えめにするか、摂取する時間をずらすかするといいだろう。
なんにせよ、よくいうように、
「最初は少量から始めて、様子を見つつ量を増やしてゆく」
方法をとれば、問題ないはずだ。
慣れてくれば、結構な量をガッツリと飲んでも大丈夫になる。
さまざまなプレバイオティクス、どれを選ぶべき?
とことんお通じをよくしたいなら粉末オリゴ糖。
身体に悪い成分のブロック、排泄といった、デトックス的な効能を求めたいなら難消化デキストリン。
身体をイキイキ、元気にしたい、というならイヌリンがオススメ。
また液状オリゴ糖も、プロテインやコーヒーなどでお砂糖代わりの甘味付けとしては優秀だ。
購入にはやはりネット通販で、大容量をまとめ買いするのがコスパ良しだろう。
ただ上記のように、あまりないとは思うが、体に合わないという可能性もある。
あるいは飲んではみたけど特に有益性を感じない、という場合もあるだろう。
せっかく大容量のものを買ってそんな結果だったらもったいないので、最初は記事内の写真のような、スティックタイプのものから試してみても良いかもしれない。
大容量版の保存に関しては、開封してタッパー等に移したあとは、出来るだけ冷暗所で保存するのがよいだろう。
量が多くてなかなか飲みきらないものを、適当な場所でに置いておいたら、しけったり変色したり変な味になったり、効果が感じられなくなったりしてしまう。
みなさんも、積極的にプレバイオティクスを摂り、おなかウキウキな快適生活を送ろう。
【writer : doku】