最良のレジスタントスターチ供給源!? アメリカ製の低温製造“ポテトスターチ”をやってみたぞ
以前、レジスタントスターチを手軽に摂取するためには、ジャガイモのデンプンをそのまま飲むのが良いというお話をした。
その記事の中で「本来レジスタントスターチを取るにおいて最良の食材はアメリカの某ポテトスターチ製品なのだが、今回は片栗粉で試してみる」というようなことも書いた。
さてこのたび、その「アメリカの某ポテトスターチ」をiHerbにて購入したので、さっそくレビューすることにする。
ボブズレッドミル社製Unmodifiedポテトスターチである。
低温製造のポテトスターチ
ポテトスターチと片栗粉に何か違いがあるのかは…………寡聞にして存じない。
ジャガイモデンプンの粉末であることに変わりはないし、利用用途も料理のとろみ付けなどのようだ。
ただこのポテトスターチ、通常の片栗粉ないしポテトスターチと異なり、低温で製造しているという点がミソ。
そうすることで、デンプン内のレジスタントスターチが多く残るのだそうな。
商品名における「Unmodified」は辞書によると「未処理」の意だが、要はできるかぎり天然のまま、余計な加工をしてないということなのだろう。
また製造元のボブズレッドミル社は、穀物系の自然食品を作っていることで人気のメーカー。
自社の品質管理研究所で製品に対する品質テストなども行っているとのこと(個人的にはどうでもいいが、グルテンフリーテスト済みだそうだ)。
飲んでみた感想
で、飲んでみた感想なのだが……
結論からいうと、かなり良さげな感触を得ている。
飲むときは普通に水に溶かして飲む。
片栗粉のとき同様、おいしくはないが、飲めないほどマズくもない。
すると多少満腹感のようなものも出て、食欲が若干抑えられる。
一方、一時的にだが、少しだけ腹部が膨満する。それが気になるようなら、飲むのは夜間など家でゆっくりできる時間にするとよいだろう。
そうしてしばらくたつと―――夜間に飲んだのであれば翌朝―――お腹がペッタンと引っ込み、体が軽くなったかのような気分になれる。
もちろん脂肪が一夜にして消えたわけではない。腸内の炎症が治まり、余計な腸内細菌が抑制されているような感じだ。
無駄な細菌がいなくなり、良質の善玉細菌が少数精鋭的に残って、不要なガスなども発生しなくなった―――
想像だが、そんな状態になった結果、お腹が引っ込んだのではないかと思う。
腸内環境が「ストイック」になった―――正しい言い方かはわからないが、そのような表現が頭に浮かぶ。
体調も気分も良くなった、一方でその翌日のお通じはなかった。
たださらにその翌日にはすばらしいお通じがきた。極めてなめらかで、形も良くて、水に浮く大きなものが、ぬるりと出た。
またレジスタントスターチは血糖値を安定させ、セロトニンの分泌を助けるともいわれている。そのおかげか、夜の眠りも良くなったように感じる。
ポテトスターチのデメリット
一方でデメリット、副作用的な部分だが……
このポテトスターチを飲んで最初のころは、ちょっと皮膚がかゆくなった。
数日たつと、慣れてきたのか収まったが、そういうアレルギーの傾向がある方の場合、注意を要するかも知れない。
あとポテトスターチを始めた当初は、検証のためプロバイオティクス類は休止していたのだが、先日また再開しポテトスターチと併用してみたところ、腹部にひどい膨満と不快感を感じる結果となってしまった。
腸内細菌が増えすぎ、暴走してしまった感覚だ。
いわゆる腸内フローラは大切だが、細菌の量が多すぎるのもよいことではない。
お通じが良くなった、と喜ぶのはいいけれど、実際にはお腹を下しているような状態だった、というパターンはありがちだ。当然、心身のコンディションも落ちてしまう。
まあそのプロバイオティクスの種類や相性にもよるだろうが、もし併用して不具合を感じるようなら、どちらかひとつに絞った方がよいかも知れない。
私も腸内関係サプリはこのポテトスターチ一本のみとし、しばらく継続してみようと思っている。
Bob’s Red Mill, ボブズレッドミル, Potato Starch, Unmodified, 24 oz (680 g)