ミヤリサンの画像

 ちょっと前、情けなくも風邪を引いてしまった。

 かなりタチの悪い風邪だったらしく、病院嫌いの私もついに観念して、内科にかかり、風邪薬を貰った。

 いいお薬だったのか、風邪は徐々によくなったが、いっぽう身体に違和感が。

 なんか便秘っぽい?

 いつも飲んでるプロバイオティクスが、効いてないっぽく感じる?

お薬は善玉菌も虐殺する

 うーん、やっぱりか、という思いだった。

 お薬を飲む前、こうなること…というか、こうなる可能性もあることは、多少は覚悟してはいたのだ。

 我々が何かしら口にするもの、飲み食いするものは、どんなものでも腸内環境…つまり腸内の細菌叢に影響を与える。

 野菜などで、食物繊維や腸内細菌に有益なポリフェノールなどを摂取すれば、おなかの中の善玉菌が増えて、お通じスッキリ、体イキイキ、元気になれる。

 お肉や脂っこいものをガッツリ食べたら……そのときは幸せでも、腸内に悪玉菌が増えて、お通じイマイチ、体調も悪くなってしまう。

 お薬の類いももまたしかり。プロバイオティクス系のお薬は別として、まあ大概のお薬は、腸内環境にあまりよろしいとはいえない影響を与える。

 特に抗生剤の類いは、病気を起こす体内の有害菌を殺菌してくれるが、お薬には有用菌と有害菌の区別などつかない。

 いい菌も悪い菌も、みんなまとめてジェノサイド。

 病気を治すはずのお薬で、腸内環境は荒廃し、むしろ免疫力を低めてしまうこともあるのだ。

お薬を飲むのは大切ではある、が……

 だからまあ、具合が悪くなっても極力お薬には頼らず、適切な食事と休息で治癒させるべしとは昔からいわれるところだが、それもまた限度がある。

 あまりに症状がひどく、体力の消耗が激しいようなら、お薬で症状を緩和させた方が治りが良いともいう。

 苦しくて精神的に参ってしまうようなレベルなら、その苦しさはやわらげた方が心身にとって健全だろう。

 また当然ながら、仮に副作用があってもそれを覚悟でお薬を飲まねば治らぬ病気もある。

 だから……お薬は飲むべき時には飲むべきなのだ。私も飲むべきだと判断したので飲んだ。

 その判断はいいのだが……

 やはり、腸内が荒廃している。お通じも悪く、元気が出ない。「第2の脳」と呼ばれる腸がこんなザマでは、頭も冴えない。

 なんとかしなくてはならない。

 ということで、ミヤリサンを試してみた。

我が国が見いだした、長き歴史を誇るミヤリサン

 ミヤリサン。実にシンプルなプロバイオティクスだ。

 多くの整腸剤、プロバイオティクスサプリが、何種かの菌のブレンドによるものなのに対し、ミヤリサンに入っている菌はたった一種である。

 それが、宮入菌。

 宮入菌の歴史は、ミヤリサン製造元であるミヤリサン製薬創業者、宮入近治博士により、1933年、人の腸内から発見されたことに始まる。

 酪酸菌の一種であるこの菌の特徴は、非常にパワフル、そして極めて生存率が高く、少々のことでは死なない丈夫さにあった。

  • 熱に強い!
    90℃の湿熱条件に10分間置いた程度ではわずかの死滅もなし。
  • 胃液に強い!
    多くのプロバイオティクスにおいて懸念されるのが、胃酸によって菌が死ぬのではないのかという問題。宮入菌は胃酸の影響を受けにくく、腸までしっかりと届く。
  • 抗生物質に強い!
    上記の通り、善玉菌も悪玉菌もみんなジェノサイドしてしまう抗生物質の力を持ってしても、宮入菌は殺せない! 荒廃した腸内環境内でもなお増殖する。

 乳酸菌の世界において、菌の脆弱さ、繊細さは常にネックとなるものだが、宮入菌はむしろ、

「殺菌する方が難しい」

 といわれるレベルのタフさを誇るそうな。

 体内の有害菌との戦いにおいても大活躍。

 かの悪名高いコレラ菌やサルモネラ菌、O-157大腸菌などを抑制し、増殖を抑えたという研究結果もあるほどだ。

ミヤリサンの注意点、副作用は?

 そんなすごい力を持つ菌なので、一つ使い方を間違えればなにか逆に悪いことになりそうな気もするが、実際のところ副作用といえるほどのものは…特になし。

 慣れないうちに飲み過ぎると、ちょっとおなかが緩くなったりする程度のもので、例によって少なめの量から慣らしていけば、何ら問題となるものではないだろう。

 また少しだけ腸内でガスを発生させる作用もあるようだが、これは腸内で宮入菌が増殖している証拠。

 通常のオナラ…つまり腐敗現象による有毒ガスとは異なる炭酸ガスなので、体に悪影響はないとのこと。

早速試していい感じ

ミヤリサン錠剤の画像

 というわけでさっそく試してみた。

 商品としては普通の「ミヤリサン」と「強ミヤリサン」があるのだが、今回買ったのは「強ミヤリサン」のほう。

 「通常」も「強」も成分にはかわりなく、「通常」のものは小さな錠剤、「強」の方は大きめの錠剤で、「通常」の約3個分の分量に当たる模様(「強」が一錠で宮入菌30mg入り、「通常」は一錠で10mg入り)。

 ちょっと考え、ビオフェルミンのように噛んで食べても問題ないかな、と思い、2錠ほど口に放り込んでポリポリとやってみた。

 うん、いける。おいしい!

 心なしか、下腹部がウキウキする感じだ。

 さて翌日、朝のコーヒーを飲んだ後、さっそくもよおしてきた。

 トイレに行くと、出た。ぬるるっと、なんの抵抗感もなく、びっくりするほど大きなモノが!

 すっきりして、おなかの調子も良くなり、気分や体調も回復してきた。

 ミヤリサン…私にとってはアタリの整腸剤だったようだ。

その他の使用法

 その後も毎日ではないが、おなかの調子がイマイチの時、しばしば飲むようにしている。

 またお酒を飲んだ後にも、摂取するようにしている(お酒自体は、極力控えるよう努力しているのだが)。

 お酒もまた殺菌力があるので、飲酒した翌日というのは、微妙にお通じが悪かったりするものだ。

 ミヤリサンを飲んでおくと、そういった症状が多少なりと緩和されるように感じる。

 みなさんも、なにかしらの原因により腸内環境が荒廃したと感じたなら、ぜひミヤリサンを試してみられてはいかがだろうか。

【writer : doku】