酸化マグネシウム下剤を飲んでみた。ナチュラルに、けどしっかりと出ます
これまで多くの「マグネシウム」サプリについて書いてきた当ブログ。
この度は、そこいらのドラッグストアなどでも普通に売っているのに、これまであえて手を出さなかった「酸化マグネシウム」を試してみたのでご報告を。
酸化マグネシウムはまるで体に吸収されない、が……
なぜ私がこれまで酸化マグネシウムに手を出してはこなかったのか。
それは私の目的が、
「栄養素としてのマグネシウムを摂取し、体に吸収する」
ことにあったからだ。
その目的において、酸化マグネシウムは極めて不適切であったのである。
酸化マグネシウムの特徴―――それはサプリとして人気の他のマグネシウムフォーム(グリシン産マグネシウムなど)と異なり、その吸収率が非常に“悪い”ことにある。
まるで体に取り込まれないのだ。マグネシウムというすばらしい栄養素の効能を得たくとも、それでは意味がない。
ただその吸収率の悪さという特質は、使いようによっては利点ともなる。
飲み込まれた酸化マグネシウムは、吸収されることなく腸に届く。
そこで大量の水分を腸内に招き入れる。
腸内は水浸しとなり、腸内に溜まった便は柔らかくなる。腸は便もろとも過剰な水分を排泄しようと動き出す。
そう、酸化マグネシウムは便秘症の人のための便秘薬・下剤として有効なのだ。
酸化マグネシウム便秘薬、試してみた
酸化マグネシウム下剤のいいところは、原理がシンプルな分、腹痛や不快感を起こしにくく、また「常用することで効きにくくなる」ことも少ない点にある、といわれている。
実際はどんなものだろう? という疑問の答えを得るため、さっそくやってみた。
一回分の目安量は3~6錠。とりあえず初回なので3錠とし、たっぷりの水とともに飲んだ(腸内に呼び込む水分を補充しておく必要があるからだ)。
さて結果は―――いわれていた通りだった。
特にお腹が痛くなるとかはなく、飲んだ翌朝ごくナチュラルな便意をもよおし、トイレへ行けばすんなり、かつドシャーッと出た(尾籠な話ですみません)。
気分爽快。その後も不快感などが出ることはなかった。
下剤全般を飲む際の注意点
ところでこの手の下剤を飲んでしっかり排泄したあとというのは、腸内が空っぽになるので、通常は2~3日排便がなくなるのが普通なのだそうだ。
けれども世の中には「一日一回はお通じがないと不健康」という思い込みから、翌日排便がないことを不安に思い、また便秘薬を飲んでしまう人もいるようだ。
けど出ない。出るものが腸内にないからだ。それでますます不安になり薬を飲む……「便秘恐怖症」とでもいうべきだろうか。
便秘薬は常用すると効かなくなる、といわれるのは、上記のような勘違いによるものも多いといわれている。
基本的に、お通じを良くするだけならプロバイオティクスで十分とも思うが…
たまに、お腹の中を空っぽにしてスッキリさせたい、というときなどに、酸化マグネシウム下剤、いい感じに利用できるのではないだろうか。