“グルテンフリー”のグラノーラを試してみたぞ。普通バージョンと味や体感の違いは?
以前ボブズレッドミル社のグラノーラ、「ハニーオート味」と「アップルブルーベリー味」をご紹介したが、こちらの2商品、実はグルテンフリーバージョンもあるようだった。
- Bob’s Red Mill, グルテンフリーグラノーラ, ハニーオート, 12オンス (340 g)
- Bob’s Red Mill, グルテンフリー グラノーラ,アップルブルーベリー, 12オンス (340 g)
ノーマルバージョンより100円程度高いようだったが、どんなものかと思いちょっと試してみた。
グルテン及びグルテンフリーについて
近年、注目の栄養素、グルテン。
といっても「体にいいから食べるべし」という意味での注目ではなく、「身体に悪いっぽいから避けるべし」という観点での注目となる。
グルテンとは小麦やライ麦に含まれるタンパク質の一種で、こいつを摂ることが様々な体調不良の原因になる……と噂されている成分のことだ。
実際、グルテンを食事から排除するグルテンフリー健康法を実践することで、心身の調子を非常に良くすることに成功した人々は多くいるようだ。
世界的に有名テニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ氏もそのひとり。彼がグルテンフリー健康法を実践し、心身の調子とともにテニスの成績も大いに上げたことは、書籍等で広く知られている。
ただ一方でこのグルテンフリー健康法、否定的な意見もある。
- 効果があるのはグルテン不耐症の人だけ。普通の人には意味がない。
- グルテンが問題なのではなく、小麦等に含まれるそれ以外の成分が問題なのだ。
というような意見である。
私の場合だが、個人的にはグルテンフリーに特に興味はなかった。
グルテンフリー理論の是非は知らない。もとよりラーメン、焼きそば、パスタなどが大好きな人種―――食事から小麦を全廃するような生活など、ハナからするつもりもない、というだけだった。
とはいえ一方、減らせる部分は減らした方が、やっぱり体にいいのかな? という考えもあるにはあった。
なので今回はひとつの実験でもある。
この度のグルテンフリーグラノーラをノーマルバージョンと食べ比べ、その感想として例えば「食後、お腹が軽くて体調がいい」というようなことがあれば、生活の中から多少グルテンを減らす―――方針を取ってもいいだろう。
グルテンフリーグラノーラ、写真と感想
まずはパッケージ写真から。
ハニーオートのグルテンフリーバージョン。
裏側。
続いてはアップルブルーベリーのグルテンフリーバージョン。
裏側。
中身はほぼ同じような感じだ(下の写真はグルテンフリー・アップルブルーベリー)。
外見では見分けが付かないが、実際には香りですぐに分かる。
ハニーオートは蜂蜜の濃厚な香り。アップルブルーベリーはリンゴとブルーベリーの爽やかな香りがしっかりとついている。
で、食べてみた感触だが…
双方とも、うん、凄くおいしい! けれども……
正直ノーマルバージョンとどう違うのかはよくわからん(笑)。
ちょっと味が薄い、ような気はするが―――気のせいなレベルかなぁ?
オーツ麦は最初からグルテンフリー
その後、気になってちょっと調べてみたら……
グラノーラのメイン材料であるオーツ麦。もとよりグルテンの入っていない食材だというではないか。
つまりグラノーラというものも、もともとほぼグルテンフリーであるのだ。
なのになぜ、わざわざグルテンフリーバージョンとノーマルバージョンを分けて出すかというと、それはノーマルバージョンが、
「完全なグルテンフリーとはいえない」
からなのだそうだ。
オーツ麦は加工において、小麦と同じ工場を使われることが多く、その過程で微量ながら小麦成分が混入してしまう可能性があるのだ。
つまりグルテンが入った(あるいは入っているかも知れない)製品となってしまう。
そのオーツ麦製品を完全にグルテンフリーと銘打てるようにするにはどうすれば良いか。
それは単純な話で、小麦粉を取り扱わない、オーツ麦専用の工場において加工を行えばよい、ということになる。
ただそれには当然コストがかかるので、グルテンフリーグラノーラはそう銘打てる代わりに、ちょっとお値段が高くなってしまうというわけだ。
個人的にはノーマルバージョンでいいか
よってグルテンフリーバージョンとノーマルバージョンにおいて、差異はほんのわずか―――というかほぼないのではないかと思う。
実際、食べてみた感じではそうだし、食後の体感も別に変わらない。
個人的には、リピートするならノーマルバージョンでいいかな、と思う。100円高い値段を払って、グルテンフリー版を買う必要性は感じられない。
私がグルテンを減らすべきか否かの実験は―――この結果においては何ともいえない、といったところだろうか。
もちろん、とてもおいしいグラノーラであることは間違いなく、またグルテンフリー版が味や体感等においてノーマル版に劣るわけではないので(前述の通りちょっと薄味に感じられたが)、
「グルテンは是非とも避けたい!」
というひとにとっては、オススメの商品となる。