新ビオヂアス

 世の中の消化薬、消化酵素サプリもいろいろ試している。

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 この度は、ちょっとマイナーだけれども優秀な消化酵素剤を試してみた。

 天野商事株式会社製、新ビオヂアスである。

人体を疲労から開放してくれる消化酵素

 生き物にとって、何かを食べ、それを消化することは生きるために必須だが、一方その消化という生理作用は、内臓を疲労させ、非常に体力を消耗させる。

 人間が感じる疲労の大部分は、消化が原因となっているともいわれている。

 逆にいうと消化に良いものをよく噛んで食べるようにすれば、疲れにくくなるわ睡眠時間も短くすむわで、いいことずくめになるわけだ。

 消化酵素を摂ることで消化を助けることも有益だ。

 消化薬にも相性があり、ものによっては逆に胃腸に負担を感じる場合もあるが、自分にぴったりあった消化酵素を得た場合、

「疲れ知らず、眠気知らず」

 な人間になれる。

 いろんな商品を試してみるのは、価値のあることなのだ。

セルラーゼが得られる新ビオヂアス

 さて今回ご紹介する新ビオヂアスだが、なぜこいつに興味を持ったのかというと、有効成分のひとつに、

「セルラーゼ」

 が入っていることを売りにしていたからである。

 セルラーゼとは? 人間はほとんど持たない消化酵素だ。草食動物などは、体内に住む微生物などを介して有している。食物繊維―――セルロースを分解するための消化酵素である。

 もちろん、これを消化薬を通して経口摂取したところで、山羊さんのごとく紙を食べて滋養にできるわけではない。

 あくまで人間にとって、食物繊維は消化するものではない。胃を素通りさせ、腸において腸内細菌に分解させ、それすら無理ならそのまま排泄する、それが正道だ。

  • 腸内細菌の餌になる。
  • ノーカロリー(栄養が吸収されない)だが、食事満足度(満腹感)は高める。
  • 大便の嵩を増し排泄を容易にする。
  • 腸内で体に悪いモノをからめとり、それらの吸収を防ぐ。

 それらが食物繊維のメリットなのだ。

 しかしながら、そんな食物繊維をある程度は消化・分解できた方がよい場合もある。

 野菜類であれば、硬いセルロースを壊した内部に栄養が詰まっていることもある。

 単に体内を素通りさせ、腸内細菌の餌にするだけだとしても、出来うる限り、

「ボロボロに崩壊した状態」

 しておいてあげた方が、万事スムーズに事が運ぶというものだ。

 食物繊維の体内での処理を、

「ちょっと手助け」

 してくれるのがセルラーゼであり、またその「ちょっと」が、日々の体調全般に対してなかなか馬鹿にできない効果があるとされているのだ。

幅広く消化を助ける新ビオヂアス

 さてこの新ビオヂアス。含まれているのはセルラーゼだけではない。炭水化物やタンパク質、脂質を分解する酵素も十分に入っている。

 小粒な錠剤を1回3錠、1日3回食後に、とのこと。量や回数に関してはご自身の判断の上で調整されてもいいだろう(推奨量のオーバーはよくないが)。

 自分は食後、消化不良を感じたときなどに2~3錠飲むようにしている。

 消化不良といえばタンパク質や脂質を食べ過ぎたとき起こる、という印象があるかも知れませんが、意外と野菜や穀物が原因のこともある。

 特に繊維質が強い野菜や穀物を、過熱調理がなってない状態で食べたり、よく噛まずに食べたりしてしまうと、肉や油が原因の場合とはまた違う胃もたれを起こしてしまうものだ。

 そういった心当たりがあるときこれを飲むと、すっと楽になる。

 外食などにおいて、

「肉も油も炭水化物も野菜もむさぼり食う」

 というようなことをやったあとのフォローにも最適だ。

ビオヂアスターゼ2000

 ところで先程語ったセルラーゼだが、正確には新ビオヂアスの主成分である消化酵素ブレンド「ビオヂアスターゼ2000」の1成分として含まれている。

 で、このビオヂアスターゼ2000、結構いろんな胃腸薬などに含まれている。有名なキャベジンなんかにもある。

 しかしながらそれらの胃腸薬。健胃・整腸のため、他に様々な成分が入っており、純粋な消化酵素薬とはいえない。

 特に胃薬的な成分は、常用していると逆に調子が悪くなってしまうものだ。

 安心してビオヂアスターゼ2000を、セルラーゼを摂取したい、という場合、やはりこの新ビオヂアスが最良の選択肢となるのではないだろうか(海外サプリを視野に入れれば、また違うのかも知れないが)。

【writer : doku】