エプソムソルトでマグネシウムオイル自作。その驚きの効果!
マグネシウムのサプリを、長いこと愛用している。
理想のマグネシウム補給は経皮吸収にあり
身心の調子全般を、「地味~に」しかし「確実に」良好にしてくれる栄養素、マグネシウム。
摂取している内に、いつの間にか体調が良くなったり、慢性的に抱えていた問題がなくなっていたりと、いいことずくめのミネラルだ。
しかしながら、
- マグネシウム自体が不安定な物質で、何らかの他の物質と結合しなければ存在できない。
- その結合した物質によっては、吸収率が悪くなったり、体に有害な作用を及ぼしたりもする。
という側面もあり、サプリや薬としてマグネシウムを摂取する場合には、その種類や特質をよく考え、適切な選択する必要が出てくる。
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム…マグネシウムには様々な種類があるが、こと経口摂取においては、
「グリシン酸マグネシウム」
こそが、トップクラスに吸収されやすく、また体にも負担や害が少ないのだ………という話を、前のマグネシウム記事でした。
それでグリシン酸マグネシウムがメイン成分となっている、
を毎日飲むようになって、とてもいい感じの毎日を送っていたのだが、ふとあるところで、
「マグネシウムはサプリとして経口補充するより、経皮吸収した方が良い」
という話を耳にした。
経口補充とは、サプリや薬、食品として口から食べたり飲んだりすることだが、それでは経皮吸収とはなんぞや?
特に難しいことはない。単純に字のごとく、成分を皮膚から吸収するということだ。この場合は、マグネシウムを水に溶かした溶液をお肌に塗ったくる、ということになる。
なぜその方がいいのか、理由はいくつかある。
- 前述の、場合によっては有害となる成分の影響を受けにくい。
- また内臓や粘膜にも負担をかけずにすむ。
- 単純に、経口補充より吸収がよい。
理由1と2はわかるが、3は少々驚きだ。飲んで体内に入れるより、皮膚に塗った方が吸収が良いとは。
以前より、
- マグネシウムオイル(オイルといっても油ではなく、マグネシウムの水溶液)
というものの存在は知っていた。
しかし栄養摂取に有効なものとは思ってはいなかった。スポーツ選手が足がつったときなどに使う「塗り薬」のようなものであろう、くらいに考えていたのだ。
むらむら興味と好奇心が沸いてきて、さっそく試してみたくなったのだが、いろいろ調べると、マグネシウムオイルは簡単に自作することも可能な模様。低コストで、たっぷりと作る。
もし、このマグネシウムオイルが自分に「効く」ようなら、浴びるほど使いたい。作り方もそれほど難しくもないようなので、やってみることにした。
エプソムソルトでマグネシウムオイルを作る
さっそくAmazonより材料を仕入れた。
まずは蒸留水。薬局などでも売っている、不純物のない純粋な水だ。
それから、マグネシウム粉末。とあるサイトでオススメされていた、エプソムソルトという商品を購入した。
ちなみにこのエプソムソルト。一般的にマグネシウムオイルの材料とされる「塩化マグネシウム」とは違う、「硫酸マグネシウム」が成分となる。
硫酸というと物騒な感じもするが、海水に含まれる安定した成分とのことで、入浴剤等に使用される(実際、エプソムソルトも、主な使用用途は入浴剤だ)。
塩化マグネシウムよりコスパがよいということもあり「これでも別に構わない」…というネットの声を参考に、購入してみることにした。
さて、届いたエプソムソルトはこんな感じ。
裏はこんな感じ。
入浴剤が本来の用途なので、そのための計量スプーンが付いている。
さっそく作ってみよう。とはいえ簡単だ。100均で買ってきたプラスチックのボトルポンプへ、同じく100均で買った漏斗を用い、
- エプソムソルト100g
- 蒸留水100g
を入れる。それからふたをして、ボトルをふりふり…シェイクする。
溶液は真っ白に白濁するが、一時的なものだ。しばらくほっとくと、液はまた透明に戻りるが、底の方にエプソムソルトの溶け残りが沈んでいる。
すぐには溶けない。またしばらくほっといて、改めてシェイク、しばらくほっといて、改めてシェイク、を繰り返す。
そうしてできたマグネシウム溶液が、こちら。
ただの透明な液体である。間違えて飲んだりしないよう、気を付けねばならない。
スポーツの現場などで使うときは、スプレーを用いて調子の悪いところに噴射塗布するようだが、私は前述の通りポンプボトルに入れたので、お風呂タイムに手に取って、手足や全身に塗ったくる…という方法でいくことにした。
さっそく使用してみる
さてその日のバスタイム。さっそく試してみた。
まずは洗顔の後、顔にぱしゃぱしゃつけた。
ちょっと目にしみたので、目はギュッとつむり、お顔をマッサージした。
お顔、ちょっとヒリヒリする。ちなみにこのヒリヒリする感触は、マグネシウムの経皮吸収に不慣れな人、マグネシウムが足りてない人に起こる症状なので、気にすることはないそうだ。慣れてくると、ヒリヒリ感もなくなるとのこと。
存分にマッサージをしたあとで、シャワーを使って顔面を洗い流した。
髪も洗い、体も洗い、風呂から出ることにした。体を拭き、余計な雫を落として、改めて、マグネシウムオイルを手にとり、全身に塗布していく。
肩、腕、胸、腹、足…。性器だの肛門だの、粘膜付近は念のため避けた。
やっぱりあちこちヒリヒリ。サプリや食事でマグネシウムは摂取していたつもりだったが、それでも不足していたのか…。
最後に吸収を促すため、全身を手のひらでマッサージやパッティングし、今度は洗い流さず、風呂から出た。
自家製エプソムソルト・マグネシウムオイル。使用感は?
ヒリヒリすることは述べたが、ほかの使用感はどうだっただろうか。
予想していたのとは異なる使用感が、いくつかあった。
まずは、塗った感触。
多くのマグネシウムオイルのレビューによれば、オイルはぬるぬるしており、塗った直後はひどくべたつくとのことだったが、そんな感触はなかった。
水溶液は水同様さらさらしており、すぐに乾いて、皮膚もサラサラ―――むしろドライな感じになった。
ちょっとつけすぎた箇所は、乾いた後、微粒な粉をふいたようになった。
塗ってマッサージするとその箇所が温まるとか、発汗するとかいう声もあったが、そういう感じもなかった。
本来のマグネシウムオイルに使われる塩化マグネシウムではなく、エプソムソルト―――硫酸マグネシウムを使ったため、こうなったのだろうか。
では、効果は? 体感する効果はどうだろうか? あっただろうか? なかっただろうか?
結論からいおう。あった。明確な体感が。
エプソムソルトオイル。その効果、驚きの体感!
どんな実感があっただろう。私の場合はこうだった。
美肌効果
まず、お肌が綺麗になった。
ちょっとしたことでしばしば荒れ、黒ずんだような色になりがちだった私の手が、かすかにピンク色を帯びた、綺麗な肌色に変わった。
お顔も綺麗になった。
目や粘膜を痛めるのが怖いので、前述通り、マグネシウムオイルを塗布しマッサージした後は洗い流すようにしていたが、それでも効果はあった。
肌の色が良くなったのは手と同様。あと、鼻の毛穴が目立たなくなった。
角栓に代表される毛穴の汚れが、どうやら取れているようなのだ。
風呂上がり、多少肌が乾いたあと鏡を見ていると、鼻になにかポロポロした粒のようなものがついている。
なんだろうと思って指でこすってみると、ポロポロはどんどん発生し、同時に角栓に埋もれていた毛穴があらわになる。
自分の場合、鼻だけでなく、頬にも、鼻のように汚れが詰まってるっぽい毛穴があったのだが、そこからも同様に、ポロポロ汚れが這い出てきて、やがて毛穴が姿を現すのだ。
それらの毛穴も、毎日マグネシウムオイルのマッサージを続けていると、だんだん小さく、目立たなくなってきた。
食欲の低下
食欲が低下したというと、あまりいいことではないように聞こえるが、これはよい意味での食欲低下だ。
言い方を変えれば、
「食欲が安定した」
「無駄な空腹感がなくなった」
ともいえる。
体内でのマグネシウム不足が解消されたことで、
「まだなにか栄養が足りてないぞ! 喰え、もっと喰え!」
という状態から、身心が脱却できたためと思う。
飲酒欲求の大幅な低下
お酒をあまり飲みたいと思わなくなった。
これはなぜだろう。
マグネシウムがお酒の代わりになるのだろうか。
もちろん、そんなはずはない。マグネシウムにアルコールは含まれていないし、そもそもアルコールは体内のマグネシウムを消耗させる。
お酒を飲む → マグネシウム消耗 → マグネシウム補給 → 体調回復 → 改めて、酒がたんまり飲めるぞ!
というなら分からんでもないが、実際にはお酒への欲求は減っている。
まぁ、お酒をはじめとした依存性ある薬物の類いは、
摂取 → 体調不良 → 不快感をごまかしたくてますます欲しくなる → その繰り返しで依存が深まる。
という面もあるので、マグネシウム補給による体調回復で、その負の連鎖に多少なりとブレーキがかかった、と考えることが出来るかも知れない。
非常に強いリラックス感
一見良さそうに思えるかもしれないが、これがプラスかどうかは、解釈次第になる。
エプソムソルトオイルを塗った後、心身は非常にリラックスした状態になる。
海水浴の後、あるいはミネラル成分の多い温泉につかった後のような、心地よい疲労感に包まれる。
寝付きも良くなり、眠りも深くなる。一度眠りに落ちたら朝まで熟睡だ。
いい気持ちではあるのだが……ただ言い方を変えると、身心がダレた状態になっている、ともいえる。
様々なことをアクティブに、バリバリこなしたい、という場合、そのやる気や気力が萎えてしまいかねない。
対策としては、
- 使用は1日の終わり、寝る前のみに限定する。
- 使用量を少なめにする。
とかだろうか。
注意点・懸念点
上記の通り、顔に使う場合は目に入らぬよう気を付けながら使用するといい。ある程度薄めて使用することもオススメだ。
ちょっと懸念しているのは、このオイル(硫酸マグネシウム溶液)が、腐敗したり痛んだりしないかどうかということ。
単に硫酸マグネシウム粉末と蒸留水を混ぜただけのもので、一般的な化粧水に添加されている防腐剤は入っていないので、そこがちょっと不安だ。
現状(作って2週間くらい)問題はないが、なにか異常が現れるようなら、対策を考えねばならない。
結び
自作マグネシウムオイル、この効果の高さは、いささか驚きであり、またちょっと困惑もしてしまった。
「いままで自分がサプリでマグネシウムを経口補充してきたのはなんだったのだ? ひょっとすると、意味がなかったのではないか」
そんなふうに考え、3日程度、マグネシウムサプリの摂取をやめてみたのだが、やはり若干、調子が狂うような感覚があった。
マグネシウムの経口補充も、それはそれで必要なのかもしれないと感じたので、いまはサプリとオイルの両方を使用している。
素晴らしきマグネシウムの世界。またなにか新しい情報があれば、ご紹介しようと思う。
【writer : doku】