MCTオイルパッケージ画像

 前回、「バター+ココナッツorMCTオイルコーヒー! いま、世界で話題のダイエット」の続きである。

バレットプルーフコーヒーを飲み出してから起きた、不吉な体調変化

 さて、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を読み終わったわたくし。

 ウキウキしながら、各材料や器材を通販にて買い求め、さっそくバレットプルーフコーヒーを試してみた。

 おいしい! 確かに元気が出る! こりゃあいい!

 またバレットプルーフ理論に基づき、食生活も改良していった。

 一日目、二日目、いい感じだ。

 しかし三日目、なんか変だ。ダルい。

 なぜなのかな? と考えた。

 食事制限も始めていたので、それが原因なのかと考え、その日はちょっと多めに食べてみた。

 けれども四日目、ダルい。昨日よりダルい。

 五日目、ますますダルい。

 なんというか、胃腸の調子がおかしい? 胃腸が、ぐったり死んだようになってる?

 食べ物に合わないものがあったのかな、と思った。

 食生活の改良により、いままでほとんど食べたこともなかった食材を多く摂取していた。

 あやしげなものから、メニューより外していった。

 アレを外しても……ダメ。コレを外しても……ダメ。変化なし。

 ダルさは日に日に増していく。

結局なにが原因だったのか?

 答えは、まあこの記事のタイトルどおりだ。

 実はかなりはじめの方から、あやしいとは思っていたのである。

 けど認めたくなかった。MCTオイルが自分に合わないとは。

 MCTオイルは、バレットプルーフコーヒーの肝だ。

 バレットプルーフ理論においては、腸内細菌のコントロールを非常に重視する。

 腸内細菌には、善玉悪玉というカテゴライズとはまた別に、脂肪を燃えさせる痩せ菌、脂肪を蓄えさせるデブ菌という分類もあるそうだ。

 デブ菌=悪玉菌であることも多いが、必ずしもすべてではない。善玉菌にもデブ菌は存在する。

 MCTオイルは、善玉悪玉、痩せデブ問わず、腸内細菌全体を抑制する効果もある。

 また一方、コーヒーポリフェノールには痩せ菌を養う効果がある。

 よって、

 コーヒーと脂肪を摂ることで、すべての腸内細菌をいったん抑制したあとで、「痩せ型」細菌に餌を与えて増殖させることができる。

 ことになり、その作用により劇的なダイエット効果を得ることができるというわけだ。

 バレットプルーフ理論の肝はバレットプルーフコーヒーであり、そのバレットプルーフコーヒーの肝がMCTオイルだ。

 それがダメとなると、いま自分が行おうとしている健康法の根幹が失われることになる……その恐怖心ゆえに、MCTオイルが合わないことを認められなかったのだ。

 MCTオイルを少なめにしてみた。ダメ。

 ごく少量にしてみた。ダメ。

 アレルギーテスト…いわゆるパッチテストをしてみた。これは異常なしでしたので、その結果にすがりつくようにMCTオイルをつづけた。

 コンディションは日に日に落ちていく。

 MCTオイルからココナッツオイルに変えてみた。やっぱり、ダメ。

 ここまできて、やっと認めるしかなくなった。

 MCTオイル入りのバレットプルーフコーヒーから、MCTオイル抜きのただのバターコーヒーにかえると、不調は3~4日で消えた。

有効な食品ではあるんだろうけど

 もちろん私は、MCTオイルやココナッツオイルが有害だといいたいわけではない。

 多くの人々が有益だと認めているのだから、すばらしい食材であることは真実なのだろう。

 ただ、わたしには合わなかった。合わない人間もいるのだ。

 そういう体質の人間が、健康に良いはずだと信じて合わないものの摂取を続ける……これは悲劇である。

 さいわいバレットプルーフ理論…その哲学や数々の知恵・知識は、MCTオイルなしでも有益なものだった。

 そもそも「自分が摂った食物が自分にどう影響するかを徹底的に検証しろ! 合わないものは喰うな!」というバイオハックの考え方を教えてくれたのがバレットプルーフ理論である。

 それからというもの、私は日常の摂取物をすべて慎重に検証し、なにを食べた後どんな感じだったかを欠かさず日記に付け、不調を招いたものは取り除き、好調をもたらしたものを積極的に食べ、元気な日々を過ごしている。

見つけた! MCTオイルに代わるもの

 で、MCTオイルはやめた後もバターコーヒーは飲み続けていたのだが……

 ただのバターコーヒーでも、おいしいし、元気も出るし、空腹感も消せるので、まあいいかと思っていたのだが、どうせならもっと効果を高める工夫はないかと、いろいろなものを混ぜ合わせる実験をしてみた。

  • シナモン … いまいち。あんまり好きな味じゃない。効果の高まりも感じない。
  • 生姜粉末 … どうせなら生姜紅茶にした方がいい。
  • 黒砂糖 … 一時的に血糖値が上がってテンションも高まるが、あくまでほんの少しの間だけ。太るのは困る。

 そんな感じで試していった。

 そうしていると、すぐに、見つかった。

 私にはなんの副作用もなく、バターコーヒーの効果を、強烈なまでに高める食材が。

 それはなにか!?

 答えは、次回

 つづく。