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 日々の健康、病気知らずの体、そして趣味も仕事もバリバリこなせるアクティブ人間であるために、いま世界で注目されている栄養素がある。

 それが、ビタミンDだ。

もっと摂るべきビタミンD

 ビタミンの名を冠しているくらいなのだから、むかしから人体にとって必要な栄養素だとはされていたのである。

 にもかかわらず様々な健康法や食事療法において、ビタミンDがそれほど重要視されてこなかったのは、2つの理由がある。

  • ビタミンDはある種のホルモンでもあり、日光浴することによって体内で合成できるものだから。
  • 1日の摂取量は、200IU(5μg)程度で構わないと思われていたから。

 上記2点の理由により、

「それほど積極的に摂取する必要はないだろう」

 そう考えられていたのである。

 しかしながら昨今、1日200IUでOKという計算は間違い! もっとたくさん摂る必要がある! という説が出てきて、多くの専門家、公的機関が、積極的なビタミンD摂取を薦め始めたのだ。

 その新たな推奨量というのも諸説あるが、だいたいにして2000~3000IU(肥満の人はそれ以上)!! 200IUに比べてえらい違いである。

 昔に比べてデスクワーカーが増え、人々が日光をあまり浴びなくなった……という理由もあるだろう。

 ともあれ、それほどの量のビタミンDを食事だけから摂取するのは大変なので、サプリメントの使用がオススメとなる。

ビタミンD、その驚異の効能

 万能の栄養素ともいわれるビタミンD。

 食品から得られるものとしては、主に植物由来のビタミンD2、動物由来のビタミンD3の2種類がある。

 その有益さはD2もD3もかわらない。

 どちらかというとD2は骨の健康に、D3は免疫関係の強化に効き、D3のほうがやや吸収されやすい傾向があるようだが、それほど気にすることもないだろう。

 その効能は多岐にわたる。

カルシウムなどの吸収を助け、骨を強くする。

 むかしから、ビタミンDの働きといえばコレ、とされていた効能だ。

 骨を健全に育み、骨軟化症や、骨粗しょう症を予防する。

細胞を増殖させ、入れ替える。

 健全な新陳代謝により、美肌を実現する。

 たくましい筋肉を作ることにも有益で、プロテインと同時接種することで効率よい筋力アップも出来るとか。

免疫機能を正常に働かせ、風邪や病気を防ぐ。

 ビタミンDサプリを飲むようになってから、いつのまにか風邪を引かなくなった、とは、様々なビタミンDサプリのレビュー欄でも目にする話だ。

 インフルエンザにすら有効で、ビタミンDをしっかりとっていた人々はそうでない人々に比べ、インフルエンザにかかる確率が半分以下であったという研究報告もある。

頭脳の働きをよくし、記憶力や思考力を高める。

 数百人の被験者の血中ビタミンD濃度を測ったところ、ビタミンDが不足している人ほど、記憶力や頭脳の働きが悪い傾向にあったという研究結果がある。

 逆にビタミンDレベルがしっかり高かった人は、年配であっても頭脳明晰であったとか。

メンタルを安定させ、鬱病を防ぎ、改善させる。

 鬱病の患者にビタミンDを体調摂取させたところ、鬱病レベルが大幅に低下したという報告もある。

 ビタミンDには、ドーパミン等、脳に活力を与えるホルモンを活性化させる効果があるといわれている。

痩せやすい体になる。

 血中のビタミンDレベルが低いと、代謝が低下してしまう。

 逆にいえば、ビタミンDをしっかり摂っていたら、代謝が活発になり痩せやすくなる。

ビタミンDのデメリット、副作用

 至れり尽くせりのビタミンD。

 けれども、本当にいいことばかりなのだろうか。デメリットや、副作用もあるのではないだろうか。

 実は、ある。

 ビタミンDはカルシウムの吸収を高めてくれるが、ビタミンDレベルが体内であまりに過剰だと、カルシウムの血中濃度も高くしすぎてしまうのだ。

 その結果、ありあまったカルシウムが凝り固まり、最悪は血管の石灰化(動脈硬化のより進行した症状)につながる可能性も。考えるだけで恐ろしい…。

 とはいっても、それほどまでに深刻な被害があらわれるのは、1日10,000IU以上を長期摂取した場合の模様。高保有のサプリをガブ飲みしない限り、そんな心配はないだろう。

 ただ、念のため対策をしておきたい方、あるいはビタミンDの効果をより効率的に享受したい方には、ビタミンKの摂取をおすすめする。

ビタミンKの効能。ビタミンDのよきパートナー

 ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種だ。

 天然物としては植物由来のK1、細菌由来のK2の2種類に分かれるが、効果としてはほぼ違いはない。

 食品であれば、納豆に非常に多く、他にはホウレンソウなどの緑黄色野菜にも豊富に含まれている。また、体内においても、腸内細菌により合成される。

 その効能は、血や血管を健全に保つこと。

 例えば怪我をして出血したとき。

 ビタミンKは血液を固めて、止血を促す因子を活性化するといわれている。

 血管と、そこに流れる血液をキレイにすることにも有効だ。前述の血管の石灰化―――こいつも防いでくれる。またビタミンDの働きが過剰になりそうなとき、それをうまく抑制してくれる。

 ビタミンDの欠点・副作用を防いでくれるのだ。

 また骨の健康維持にも役立つ。骨に含まれるタンパク質を活性化し、骨を健全に育てる。そういう点でも、ビタミンDのよきタッグパートナーといえるわけだ。

 1日の摂取量目安は子供で約60μg。大人だと約150μg。

 心配な摂取量上限はなんと30,000μg! ということなので、過剰摂取する心配はほぼないといっていいだろう。

 注意点としては、血栓予防に利用される抗凝固剤、ワルファリンとの併用は避けるべし、ということ。

 薬の効果がなくなってしまい、病気の症状が悪化してしまう可能性があるそうな(実際、その薬を処方された患者さんは納豆などを食べないよう、お医者さんから指導されるそうだ)。

 そういう特別な治療を受けている方でなければ、副作用等の心配はないだろう。

おすすめのビタミンD&Kサプリ

 ビタミンDにせよKにせよ、食事から摂ることも可能だが、毎日安定して摂取するためにはやはりサプリがオススメ。

 それぞれ単体サプリを飲むのもめんどうなので、どうせならミックスされたものを購入しよう。

 私が普段愛用しているのが、アメリカの超大手サプリメーカーnow社製「ビタミンD3&K2」。

 表のパッケージはトップ画像のとおりだが、裏の成分表はこんな感じ。

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 1カプセルで、1000IUのビタミンD3と、45μgのビタミンK2が摂取できる。

 カプセルはこんな感じ。アメリカサプリにしては、小振りなカプセルだ。

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 1日の服用量は1~3錠といったところだが、私は基本1日1錠のみとしている。ただ状況によってはもう1錠飲むこともある。

 例えば冬場は太陽の光が弱まり、日光浴によるビタミンD合成量が少なくなるので、ちょっと多めに飲むこともある。

 また生活が不規則で太陽の下に出ることがほとんどない! というような人も同様。少し量を増やしてもいいだろう。

 これを飲むようになってから、たしかに体調を崩すことが少なくなった。日々、猛烈に! とはいわないが、安定して元気だ。

 またビタミンD&Kは、マグネシウムとも非常に相性のよい栄養素。

 体中の全機能を地味~に、しかし確実に「健全化」してくれるマグネシウムの効果が、より強まったようにも感じる。

Now Foods, ビタミン D-3 & K-2、 1,000 IU / 45 mcg、120 ベジ カプセルNow Foods, ビタミン D-3 & K-2、 1,000 IU / 45 mcg、120 ベジ カプセル

 もっと高保有のものもあるようだ。

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まとめ

 様々な健康情報をさぐっていると、「また新しい効能が明らかに!」というニュースがしばしば入ってくるビタミンD。

 よきパートナーでもあるビタミンK、余裕があるならマグネシウムも共に、日常生活のなかに取り入れてみてはいかがだろうか。

【writer : doku】