ギー

 おなじみiHerbから、今回は初体験となる“ギー”を購入してみた。

 オーガニックかつ、グラスフェッドの“ギー”である。

そもそもギーとはなにか?

 そもそもギーとはなにか、という話だが、インドや南アジアなどで古来よりつくられてきた、バターオイルのことだ。

 無塩バターを煮詰め、余計な水分やタンパク質を取り除いた、純粋な乳脂肪となる。

 だからなんだ? と思われるかも知れないが、このギーという油、極めて心身の健康に良い、究極の油のひとつなのではないか、ともいわれている。

 特に、オーガニック(薬物不使用)&グラスフェッド(牧草飼育)の牛の乳からつくられたギーは、体内の炎症を抑えるとか、腸内環境を良くするとか、頭の働きをよくするとか、ナイスなウワサが多く聞かれるのである。

なぜギーを買おうと思ったか

グラスフェッド牛

 もともとは、「グラスフェッド」の“バター”をいつか試してみたいな、と思っていたのである。

 私がよく飲んでいるバタチョココーヒーが生まれるきっかけになった本であり、人気のバターコーヒーを世間で流行らせることになった本、

 においても、グラスフェッドのバターは非常に賞賛され、推奨されている。

 同じバターでも、グラスフェッドかそうでないかで栄養成分は大いに変わり、体感もかなり異なるのだそうな(むろんグラスフェッドの方が健康にいいとのこと)。

 また同書においては、ギーについても(同様にグラスフェッドであるなら)バターよりさらに優れた脂質、であるとも書かれていた。

 そうなると興味が出るのは当然だが、最初、ギーは選択肢に入ってはいなかった。

 あまりになじみのない食材だし、きっと高いんだろうな、と思っていたからでもある。

 しかしながらグラスフェッドのバターもまた、そこいらのスーパーに売っているものではない。買うなら通販だ。

 そこで通販サイトをいろいろ調べてみた結果、高いと思っていたギーが、実はそれほどでもない(安いともいえないが)、ということに気付いた。

思ったより高くなかったギー

 今回購入したギー2点のお値段はこちら。

 日本円換算のお値段はそのときの為替レート等によって異なるだろうが、今回は上記のようになっていた。

 この容量とお値段、国産の高級バターであるカルピスバターの450gと、だいたい同じようなものである(ギーの方がちょっと高いけれども)。

 オーガニックでグラスフェッドの、しかもバターにさらに手間を加え精製した“ギー”だ。

 過度に高価なわけではない―――このお値段なら許容範囲内なのではないか、と思った。

使いやすそうなギー

グラスフェッド牛

 さらに調べてみると、ギーという油はバターよりかなり取り扱いやすい食材であることも分かった。

 バターは意外に面倒な部分もある。

 冷蔵保存は絶対だが、一方でやたら硬くって、バターナイフではなかなかうまく切れない、お手軽に使いたければ、包丁かなにかで事前にカットしておく必要がある、とか…。

 一方ギーはタンパク質を除去しているので腐敗しにくく、常温保存でもOKだ。よって冷凍便で配送する必要はなく、通販もお手軽である。

 常温においては液状あるいはマーガリン程度の硬さだ(季節…つまりその常温が何度くらいかによって、だいぶん変わってくる)。

 スプーンやバターナイフで気軽にすくって使える。

 また液状のギーはスキンケアにも使えることでも有名だ。今のところ試したことはないが、優秀な保湿オイル、マッサージオイルとして使える模様。

 インドの伝統的医術アーユルヴェーダにおいては、ギーを使って眼を癒す「ネトラバスティ」なる秘術があるとのことで、食材として以外にも多くの利用法があるようだ。

 体によさそう! しかも便利そう! というわけで、このたび仕入れてみたわけである。

ギーのレビューは次回

 さて、ギーを2種類買ってみたのであった。

 その2種に対するレビューは次の記事で行いたいと思う。

 続く。

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