プロバイオティクス・ウルトラジャロードフィルスの画像

 ちょっと前から、海外産のプロバイオティクスサプリを始めた。

 乳酸菌をはじめとした、人体に有益な腸内細菌がたっぷりと入った食品だ。

 もともと、国産の乳酸菌サプリや乳酸菌のお薬(ビオフェルミンとか)などはときどき摂っていたのだが、ご存じの通り腸とは人間にとっての最重要器官。

 「腸の調子=身体の調子=人生の幸福度」といってよいほど大切なものだ。

 より高いレベルの「好腸」を目指し、あらたなサプリも試してみることにしたわけである。

10種、500億個入りの高含有

 で、購入してみたのが、Jarrow Formulas社製、ウルトラジャロードフィルスという商品。

プロバイオティクス・ウルトラジャロードフィルス成分表の画像

  • アシドフィルスLa-14
  • ラムノサス R0011
  • アシドフィルスR0052
  • カゼイLc-11
  • パラカゼイLpc-37
  • プランタルムLp-115
  • サリバリウスLs-33
  • ラクティスBl-04
  • ブレ―ヴェBb-03
  • ロンガムBB536

 という10種類の有益菌が1カプセルに500億個も入っているとのこと。

 まあ正直こういった細菌名を並べられても、それらひとつひとつがどういうモノかまではさすがに知らないので、「なんか凄そう…」くらいに思うばかりなのだが、細菌の種類が多いことはなにげに重要だ。

 有益な細菌といえども、ひとによって「アタリ」と「ハズレ」にわかれるという。

 人の腸内環境、あるいは腸そのものは、

  • 体質
  • 人種
  • 先祖代々がなにを喰ってきたか
  • 自身が幼い頃よりどんな食生活を送ってきたか

 等々の事柄によって、ひとそれぞれ異なる。

 自分にとって相性のいい「アタリ」の菌を摂取しなくては、有益な効果は望めないわけだ。

 よって含有する細菌の種類が多ければ…単純な話「アタリ」に出会える可能性は高くなる。もちろん、有益菌同士の相乗効果等も期待できる。

 日本のドラッグストアで買えるプロバイオティクス商品に含まれている細菌の種類は、3~4種類のものが多いようだ。

 それに比べれば10種類というのはすばらしい。

 500億個というのも、カプセル、錠剤系のプロバイオティクスの中では極めて多い数となる。

 一日の推奨摂取量は1カプセルで、60カプセル入り(2ヶ月分)。

 お値段は¥3370-(2017/08/30現在)。一日あたり約56円…というならたいした額ではなさそうだが、海外サプリの中ではお高めだ(だから効きそう! と考えて購入したわけだが)。

プロバイオティクス・ウルトラジャロードフィルスのカプセルの画像

 こんな感じのカプセル製。

 胃で溶けず、腸で溶ける腸溶性カプセルなのが嬉しい。

 ご存じのように、口から摂取したプロバイオティクスは、その多くが胃酸等にやられて、腸にたどり着いたときには死菌となってしまう。

 死菌は死菌で有益らしいのだが、どうせなら生きた菌のほうがありがたい。

(本当に、胃で溶けない。かなり汚い話になるが、まえにちょっとひどい風邪を引いて、食後このカプセルを飲んだ1時間後くらいに、嘔吐してしまったことがある。まったく溶けてないコイツが、そのまんまの状態で出てきた。腸にたどり着いたらほんとに溶けるんだろうな? と逆に不安になったくらい)

さて、その効果のほどは?

 飲み始めて2~3日後、さっそく効果が現れた。

 出た! ぬるりと!! でっかい山吹色のウンチが!!!(また汚い話で申し訳ない)

 不思議なことに、大便が山吹色だったのはそのときのみで、それ以降はいつもの茶色い便に戻ったのですが、快適なお通じはその後も続いた。

 体調面に関しても、よい効果は感じられている。

 良質のコーヒーやココアなど、有益なポリフェノールをたっぷり摂った後というのは、おなかがなんだかウキウキしてハイテンションになるものだが、それをソフトにしたような感が、そのかわりずっと続いているような感じがする。

 精神的にも、頭脳的にも、肉体的にも、「穏やかな冴え」とでもいうべき好調感が、朝から晩まで継続している。

プロバイオティクスは続けなきゃダメ

 ところでプロバイオティクスの効能は、摂取をやめると消えてしまう。

 続けなきゃダメだそうなのだ。

 こんなことを考えたことはないだろうか。

 腸内の善玉菌というのは食物繊維等のプレバイオティクスを餌にしてガンガン増えるのだから、高価なプロバイオティクスとプレバイオティクスサプリを同時に飲んで、腹の中で永久的に培養してしまえば、そのうちにプロバイオティクスのほうは要らなくなるではないか、と。

 けど、そう都合良くはいかないらしいのだ。

 いわく、人の腸内に永続的に住み着く細菌の種類というのは、そのひとの幼少期ですでに決まってしまい、それ以外の種類の細菌を外部から摂取したとしても(すべてではないらしいが)そのほとんどが数日で排泄されてしまうである。

 もちろん、腹の中にいる数日間においては、しっかり良い働きをしてくれる。

 悪玉菌と戦い、食物繊維類を分解し、人の身体、脳、心に有益な影響を与える代謝物を生産する。

 数日たったら、ウンチとともにさようなら。だから、効能を得つづけたければ、継続して飲む必要があるわけだ。

もちろん、こいつだけ飲んでいればよいというわけではない

 当然ながら、いいサプリを飲んだところでそれ以外の部分でいい加減な生活を送っていては意味がない。

 ある時期忙しさにかまけ、やたらジャンクな食生活に陥り、野菜、果物不足になった時期がった。

 腸を悪くしたくはなかったので、このプロバイオティクスサプリに関しては続けていたのだが、やはり腸内環境は悪化…コンディションはガタガタになってしまった。

 腸への重要度でいうなら、1に野菜類、2に果物やポリフェノール類、3にプロバイオティクスやプレバイオティクスのサプリといったところだろうか。

 いい加減な生活をフォローしてくれるサプリ……というものではないと思う。

 逆にいうなら、まっとうな食生活を送るという基本さえ守っていれば、それにプラスアルファした良い効能を与えてくれる、といった感じだ。

 前述したとおり「アタリ」「ハズレ」がひとそれぞれなので、このウルトラジャロードフィルスがすべてのひとに効くわけではないだろうが、自分に合うプロバイオティクスをいろいろ捜してみるというのは、なかなかに楽しく、有益なことではないかと考える次第である。

追記

 私が試したときには特に問題は感じなかったが、この商品、冷蔵保存が必須なので、海外からの輸入には向かないそうだ。

 iHerbでは、下記の商品が代替としてオススメされている。

California Gold Nutrition, LactoBif プロバイオティクス, 300億 CFU, 60ベジカプセルCalifornia Gold Nutrition, LactoBif プロバイオティクス, 300億 CFU, 60ベジカプセル

【writer : doku】