デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 狭いアパート暮らしの貧乏人には分不相応な買い物をしてしまった気もするが……

 お値段¥56,800-のエアロバイク、FlexiSpot V9を買ってしまった。

 ただのエアロバイクではない。エアロバイクとスタンディングデスクが一体化した、画期的な家庭用フィットネス機器なのだ。

自室内での有酸素運動を

 運動不足が心身の健康にとって大敵なのはいうまでもないこと。

 それで私も、運動不足に陥らぬよう、ジョギングなどは極力定期的におこなうようにしていたが、それだとどうしても不都合な場合もある。

  • 雨など悪天候のとき(さすがに出かけられない)
  • 外があまりに寒すぎるとき(走ってりゃあったまるだろ、という気もするが、それも限度がある)
  • 逆に外があまりに暑すぎるとき(熱中症は危険、危険!)
  • 外に走りに行く服がないとき(意外にある。洗濯中とか)

 そういうとき、自宅内で気軽に有酸素運動をするために、エアロバイクでもあった方がいいのかなぁ、とは前々から思っていたのである。

(もちろんジョギングとエアロバイクでは使う筋肉も運動の質も異なるし、ジョギングの場合は外に外出するという点がすばらしい心理的利益をもたらしてくれるので、まったくの代用になるわけではない)

FlexiSpot V9をセッティング

 で、ネットでエアロバイクを探していると見つけたのが、このFlexiSpot V9。

 なかなかいいお値段ではあったが、デスク一体型というのが気に入って、注文してみた。

 届いた状態の写真が、こちら。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 なかなかごっつい、巨大な段ボール箱に入れられて届く。大きさにして約高さ82cm×横幅82cm×奥行き32cm、重量にして約35kgだ(運送屋の方が、ひいひい言いながら持ってきてくれた。申し訳ない…)。

 最初のセッティング作業は単純。

  1. 梱包を解いて、中身を取り出す。
  2. 折りたたまれているキャスター部分を広げる。
  3. ペダル部分も折りたたまれているので広げる。
  4. テーブル部分を差し込む。
  5. テーブルとバイクの接続部分を、付属のネジ&六角レンチで固定する。
  6. カップホルダー部分に電池を入れるところがあるので、そこの付属の乾電池をセットする。
  7. デスクエアロバイクFlexiSpot V9

  8. カップホルダー部分にカバー(コースター)を置く。
  9. デスクエアロバイクFlexiSpot V9

  10. お好みで、ペダルにゴムカバーを付ける(素足でも運動できるように)。
  11. デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 組み立て自体は超簡単。難しいことは何もない。

 ただ結構大変だったのが、上記の中では1。

 段ボールを解体し、内部の発泡スチロールを取り除き、重たい中身を取り出す、というのが、難しくはないにせよ、なかなか力と体力を使う作業であった(そして、段ボール&発泡スチロールの後片付けも!)。

 さて組み立て終わった状態がこちら。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 テーブル部分、思ったよりも広い。横約58cmで、奥行き約50cm。ノートPCなら楽々置けるし、本や書類もそこそこの量、置けるのではないだろうか。

 テーブル部分の手前側には、プニプニしたクッションが付いていて、作業中、腕が痛くないようにしてくれる。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 サドル部分にはレバーが付いていて、高さを調整できる。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 テーブルの裏側にもレバーが、こちらはふたつ付いている。ひとつは高さの調節、もう一つは前後の位置を調整できる。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

負荷の調整とメーターの見方。

 負荷はマグネット式で、1~8段階まで設定できる。

 ただし推奨強度は1~4で、それ以上の高強度の場合、30分以上の連続使用はしないでくれ、とのこと(内部の機器が傷む可能性あり)。

 メーターはボタンをポチポチ押すごとに切り替えられる。内容は以下の通り。

  • SCAN(自動切り替え)
  • TMR(時間)
  • SPD(速度)
  • DIS(距離)
  • CAL(消費カロリー)
  • ODO(累計距離)
  • RPM(1分間の回転数)

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 時間、距離、カロリー等は長押しでリセットできる。

さっそく一時間程度こいでみた

 さっそくやってみた。

 テーブルの上にMacBookAirを置く。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 そうして強度3で、取りあえずこいでみた。

 非常に……

 非常に快適である。

 エアロバイクとしての機能に問題はない。負荷が不安定だったり、異音がしたりはしない。

 まあ、普通。普通に問題なしという点でグッド。

 何が快適なのかというと、やはり、エアロバイクをこぎながらPCが使えるという点だ。

 こういうブログ用の文章を書きながらこぐも良し。

 ネット麻雀の天鳳で東風戦2~3回するもよし。

 アマゾンのプライムビデオで、映画だのドラマだの、アニメだのドキュメンタリーだのを見るも良し。

 音楽配信サービスで好きな音楽を聴きながらやるも良し。

 もちろん本を読んだり、勉強したり、適当にネットサーフィンしたりしながらやるも良し。

 一時間程度、あっという間に過ぎてしまう。

 この手の有酸素運動というと、退屈でしんどいので続かない! という人は多いかと思うが、そういうひとでも、このバイクでいろいろやりながらであれば、無理なく運動を継続できるのではないだろうか。

 強度3で一時間程度ではあるが、それでも全身にしっとりと汗をかいた。

 冬場の結構寒い時期で、室温はエアコン使って18度くらいだっただろうか。

 なかなか良い運動になったのではないかという手応えだ。メーターによると300kcal程度のカロリーが消費できた模様。

 またやってる最中は血の巡りが良くなり体が温まるので、同時に脳みそもグングン冴えてくる。

 低強度で2~3時間を、勉強や作業をしながら…という方法を取れば、しっかりとした運動量と同時に、それら勉強や作業の捗りも得られそうだ。健康でクリエイティブな人生の実現となる。

 時間のないときは、高負荷で15~20分程度、しっかり運動するも良いだろう。

 テーブル部分はかなりの高さまで上げられるので、スタンディングデスクとして使用することも可能だ。

  • 通常デスクで座って作業
  • スタンディングデスクで立って作業
  • エアロバイクデスクでこぎながら作業

 同じ姿勢で座りっぱなしが身心に悪影響であることはいうまでもない。こまめに作業スタイルをチェンジすることで、体と心のマンネリをふせぎ、また作業そのものの生産性も高めることができるのだ。

FlexiSpot V9の欠点を強いて言うなら

 FlexiSpot V9の欠点を強いて言うなら、デスク部分がほんのちょっと不安定で、カタカタすること。

 テーブル部分の高さ、位置を調整できるようにするためにしょうがないのかも知れないが、最初の内は少し気になるかも知れない。

 でも、まあ慣れであろう。慣れれば、デスク上で書き物をしても、タイピングをしても、気にならなくなる。

 あとはかなりいいお値段であること。これほどのお値段なら、どうせなら電動式にして高負荷の運動もできるようにしてくれれば良いのに、とも思った。

 前述通り使用中の異音などはまるで気にならないレベルだが、使用しているうちに雑音が発生する可能性もあるとのこと。

 そういうときは、ペダル部分のロゴラベルを取り外し、奥のボトルを締め直すと直る場合があるそうだ。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

 詳細は説明書に書いてある(ちゃんと日本語の説明書付きでだ)。

デスクエアロバイクFlexiSpot V9

CES Innovation Awards 2018受賞作品

 ところでこのエアロバイク。アメリカにおいてCES Innovation Awards 2018という賞を受賞しているそうだ。

 なにかしらの商品で「◯◯賞、受賞しました!」といっているのを目にすると、たいてい、

「ほんと? 業界団体主催の出来レース的な賞とかじゃないの?」

 というふうに思ってしまうものだが、CES Innovation Awards 2018に関しては本当にスゴイ賞のようだ。CESとはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーの略だそうで、そこで認められた品は世界に誇れる最先端商品と呼んで良いのだそうな。

 ともあれ大いに気に入ったこのエアロデスクバイク・FlexiSpot V9。

 ジョギングその他の運動をしない日にはもちろん、そうでない日も作業や勉強を捗らせるため利用していくつもりだ。

 お値段がお値段なので……しっかり使ってもとを取りたい。