FANCLの「マルチビタミン」と「マルチビタミン&ミネラル」を比較レビュー

 サプリを買うなら海外サプリ―――であることの多い私だが、いわゆるマルチビタミン・マルチミネラルに関しては、成分量のバランスや取り過ぎ防止のため、国産の方が良いと考えている。

 この度はそんな優良国産マルチビタミンミネラルを探求する試みのひとつとして、FANCLの「マルチビタミン」「マルチビタミン&ミネラル」を試し、比較してみた。

FANCLのサプリは安心無添加

 このふたつのサプリだけではないのだが、ファンケルのサプリは基本、合成着色料・香料、保存料が無添加となっている。

 もちろんそういった添加物も、何かしら理由があって添加されてはいるのだろうけれど、実際問題、おそらくではあるがその手の添加物のせいで、腹部が膨満したり、胃腸が気持ち悪くなったりすることも(私の場合は)多い。無添加なのは、私的には非常にポジティブなポイントである。

 また「マルチビタミン」には、ビタミンの機能をアップする「藤茶ポリフェノール」、ビタミンEの働きを良くする「コエンザイムQ10」が入っている。「マルチビタミン&ミネラル」には、それらに加え、カルシウムの吸収を助ける「ポリグルタミン酸」が加えられている。

 摂取した成分が、無駄なく吸収され、うまく体内で活用される工夫がなされているわけである。

FANCL「マルチビタミン」「マルチビタミン&ミネラル」の比較

 それでは2商品の比較レビューに入ろう。

FANCLマルチビタミンのレビュー

FANCLの「マルチビタミン」

 栄養成分は、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、といったおなじみ成分が、一日に摂取すべきほぼ100%含まれている。そこにさらに、前述した「藤茶ポリフェノール」「コエンザイムQ10」も含まれる。

 赤いソフトカプセルで、一日の摂取量は一粒だ。一日に一度の摂取でいいので、楽である。ただ逆にいえば、量の調節はしにくい。

 含まれる成分は基本的な微量栄養素なので、やはり飲んでおくと違う。飲んでおけば普通に元気でいられるが、飲まずに数日置くとなんとなく元気がなくなる。これら微量栄養素が日常的に不足している人なら、かなりの体感を、少なくとも飲み始めた当初は得られるだろう。

FANCLマルチビタミン&ミネラルのレビュー

FANCLの「マルチビタミン&ミネラル」

 続いてはマルチビタミン&ミネラルの方。

 ビタミン類に関しては、成分量はマルチビタミンと全く同じ。やはり一日に取るべき量のほぼ100%が摂れる。「藤茶ポリフェノール」「コエンザイムQ10」も同様。

 ミネラル類は、亜鉛、銅、鉄、カルシウム、マグネシウム、モリブデン、クロム、セレン、マンガンが一日の摂取目安の30%ほど摂れる。で、前述した「ポリグルタミン酸」がプラスされている。

 黄色に黒い点々が浮いた小さな丸型タブレットで、1日6粒。結構たくさん飲まねばならぬので、その点はマイナスポイントと見る人もいるかもしれない。しかし逆にいえば量を調節したり、分けて飲んだりしやすいということでもある。

 ミネラル類の量は無難といえる30%ではある。しかし取り過ぎたり体に合わなかったりすると、ダメージになりやすいのがミネラルというもの。

 個人的に飲んで変な体感はないが「ミネラルの質、量に関してはシビアにこだわりたい」という人にとっては、余計な成分が入っているということになるかもしれない。

さて選ぶならどっち?

 さてこの2種類のサプリ、継続するならどっち? という話になると完全に個人の好みや体質、都合によると思うのだが、私的には「マルチビタミン&ミネラル」の方が気に入った。

 単純に「ミネラルも摂れるから」というわけではない。「量を調節できる」何より「分けて飲める」という点が非常に具合が良かった。

 面倒に思えるようで、たとえば3時間に一回、小さなタブレットを1粒飲むと、気分の問題もあるだろうが、それだけで心身がリフレッシュし、3時間分の疲労が回復するように感じるのである。

 仮に起床後すぐに1粒目を飲み、その後3時間おきに1粒ずつ飲むとすると、6粒目を飲むのは15時間目くらいとなり、その後は寝ちゃうだろうから必要ない。一日中を適度な微量栄養素で満たせる。

 むろんそんなに厳密なスケジュールを立てることもない。毎日無理に6粒飲まなくたっていいだろう。適当に、こまめにちびちび飲みつつ、トータルで1日に3〜6粒摂取するようにして、とても快適である。

 なんにせよファンケルのサプリはこのふたつだけならず、どれもなかなかに優秀なようである。気になるサプリがあれば、試してみられてはどうだろう。

【writer : doku】