もともとは、どちらかというと暑がりで汗っかきなタイプだったのである。

　けれどもここ最近は、冬場になると微妙に調子を崩すことが多くなった。

　なんとなく胸だの腹だのをさわってみると……ヒヤッ！　あきらかに冷えていたりする。

　冷えは万病の元。免疫力を低下させ、元気を奪い、精神を憂鬱にする。これはなんとかしなくてはならぬ。

ショウガサプリ“ぽかりん”

　体を温める食べ物といえば―――やっぱりショウガ。

　ひさびさに、粉末ショウガでも買ってショウガ紅茶でも作ろうかな、とも思ったが、どうせなら錠剤サプリタイプのものがめんどくさくなくていいかなぁ、とも思った。

　そこでちょっと探して見つけたのが、ぽかりんという生姜サプリ。説明書きを呼んでみると、これがなかなか興味深い。

ぽかりんの有効成分

　ぽかりんにはいくつもの有効成分が配合されている。

ダブルスチームジンジャー

　ぽかりんの最大の売りは、ダブルスチームジンジャーという成分。

　ジンジャーとは生姜のことだ。なにか特別な品種の生姜なのかというとそんなこともなく、普通の生姜のようである。しかしその製法が異なる。

　通常の生姜サプリは、生の生姜をそのままフリーズドライ等にしているようだが、ぽかりんの生姜は、

「二段階蒸気化熱方式」

　なる独自の製法で加熱後、サプリに加工しているらしいのである。

　「二段階蒸気化熱方式」で加熱するとどうなるか？　生姜の、体を温める作用が大幅に増加する。メーカーによれば、通常の生姜に比べ温めパワーが６倍にもなるとのこと。

　これはなかなか意外。どちらかというと、生の状態の生姜の方が「効きそう」な印象があったからだ。

　なんでも生の生姜にも過熱した生姜にも、ともに体を温める効果はあるのだが、その性質はかなり異なるのだそうな。

　生の生姜にはジンゲロールという成分が含まれており、これは体内部の熱を外側に移すことで、体表面を温める。

　確かにあたたかさを感じ、発汗などもするかもしれないが、一方で体内部は冷えてしまう―――可能性もある。

　そのジンゲロールは、過熱されるとショウガオールという成分に変化する。

　ショウガオールは血流を良くし、体を内部から温める。冷え性対策・心身活性などに使うなら、こちらのほうが具合がよいわけだ。

　で、そのショウガオールの効果をより高める加熱方法が、前述の「二段階蒸気化熱方式」。

　過熱されたということは、胃腸や消化にも優しい成分となっているだろうから、そこもうれしい点だ。

　生姜サプリはひとによって、胃腸の具合を悪くしてしまったり、体調不良に陥ってしまったりすることもあるが、そういう心配が少ない、と考えられるのだ。

カプサイシン

　２番目の成分は、唐辛子の辛み成分であるカプサイシン。

　新陳代謝を促進させ、発汗を促し、体内の老廃物や毒素を排泄して、アンチエイジング、ダイエットに役立つ。

　正直いうと、最初はちょっと、このカプサイシンが入っている点を不安に思っていたである。

　大いに薬効のあるカプサイシンだが、同時に非常に刺激の強い成分であることも確か。

　唐辛子を食べ過ぎてしまった人が、胃腸はもちろん、精神や脳神経すらおかしくしてしまった…というようなお話、ひょっとしたら聞いたことがあるのではないだろうか。

　私は以前、カプサイシンのサプリを飲んでみて、確かに発汗や新陳代謝促進効果は感じるけれども、お腹を悪くして体調不良に陥ってしまったことがある。

　そのときと同じにならないか心配だったのだが…幸い、現状おかしな副作用は出ていない。

　カプサイシンの質が良いからかも知れないし、それほど大量には入ってないということかも知れない。

　一方、発汗や新陳代謝促進効果は実感している。

ヒハツ

　胡椒に似た香辛料、ヒハツのエキスは、血流を促進し、体を温めることに役立つ。

　またヒハツの成分は体内における酸素の循環をよくし、肩など筋肉のこりをほぐす。

　それ単体でも体を温めると同時に、他の有効成分が体中に行きわたりやすいようにしてくれるわけだ。

マグネシウム

　マグネシウムが入っていることも売りにしているようだが……個人的には、どうでもいいかな？

　マグネシウムに関しては、海外産のサプリを別に飲んでいるので、特に必要性は感じない。

　原材料一覧を見ると、使われているのは吸収されにくく軟便を招くという酸化マグネシウムの模様。あまり積極的に飲みたい成分ではない。

　まあ飲んでみても、特に不都合や副作用は感じないので、そんなに気にすることもないのかなぁ、とも思う。

　便秘症の方だったら、多少日々のお通じを楽にしてくれるかも知れない。

飲んで運動。汗ダラダラ

　さて届いたこの「ぽかりん」。さっそく飲んでみた。

　上の写真のような錠剤を、１日１回、朝に２錠の摂取が推奨とのこと。

　とりあえずはその指示に従い、２錠をぬるま湯で飲んだ。

　３０分もたてば、体がポカポカしてくるとのことだったが、そんなにはかからない。１０分もすれば、さっそく体が温まってくるのを感じた。

　これはよさそうだ、と思い、エアロバイクをこいでみることにした。

　中の下くらいの負荷でこぎはじめて、まもなくダラダラと汗が出始めた。

　あきらかにいつもとは違う。いつもなら、３０～４０分くらいやって「全身にしっとりと汗をかく」程度なのだ。

　あんまり汗が出るので、いったんこぐのをやめて、タオルを取りにいくハメになった。

　運動における効果は発汗だけではなかった。

　この負荷及びペースでエアロバイクをこいだ場合、一時間もやると「さすがにくたびれたな、もういかな？」という気分になるものだが、ぽかりんを摂取後だと、

「まだまだ。もっとやれる」

　そういう気持ちでいられるのだ。

　精神的にも、肉体的にも、エネルギーレベルは非常に高まっている。

　とりあえずエアロバイクは一時間でやめにしたが、その後は筋トレなどで汗を流した。

　体温は高まり、血の巡りは良くなり、頭脳も気分も調子良し。その活性状態は、その後寝るまで続いた。

　非常にグッドな、当たりのサプリだったといえる。

ぽかりん摂取における注意点は？

　続いては注意点。

「飲み過ぎには注意です。推奨量以上を摂りすぎないようにしましょう」

　……なんてことはどんなサプリでもいわれていることだが、このぽかりんに関しては特に、飲み過ぎに注意する必要がある。

　やはり酸化マグネシウムのためだろう。過剰摂取するとお腹がユルくなってしまう。

　前述したとおり、１日１回、朝に２錠の摂取が推奨だ。

　個人的には、１日１回、運動前に１錠でもいいかな、とも感じている。

　減らすのはいいが、増やすのはやめておいたほうがいいだろう。

　ちなみに上は原材料等が書かれたパッケージ裏の下部だが、消費期限に注目。

　2018/08/28。……通販で家に届いたのが２月の末だったので、約半年の消費期限だ。

　容量は６０錠。1日2錠飲んで一ヶ月分、1日1錠のんで二ヶ月分である。

　短すぎる消費期限ではないが、それほど長いわけでもない。安易にまとめ買いするのは、やめておいた方が良いかもしれない。

　冷え性に悩んでいる方。寒い時期の体調不良にまいっている方。運動やダイエットを捗らせたい方。そういった方々にとってグッドな選択肢になるサプリではないかと思う。