MacBookAirバッテリー交換

 前回「水没MacBookAir復旧作戦!」の続きです。

 前々回「MacBookAirを水没させた大マヌケのド低脳による混乱記」
 前回「水没MacBookAir復旧作戦! 内部乾燥をすすめるための4つの方法」

後の問題はバッテリー

 さて、除湿乾燥機の風を3日間当て続けたことでキーボードの異常は直り、

「アダプターケーブルをつなぎ、コンセントより給電を受けながら…」

 という条件付きであれば、元通り使えるようになった我がMacBookAir。

 あとは可能であれば、バッテリー関係も直したいところ。

 コンセント必須はまだともかく、何かの拍子にマグネット式のアダプターケーブルがポロリと外れたらすべてが強制終了……では、おっかなくてやっておられません。

 ちなみに(スクショ撮っとけばよかった)Macの場合、上の方のメニューバーに現在のおおまかなバッテリー状態を表す乾電池マーク、その横に残量割合(%)が表示されるのですが、その内容は現在、

「充電中(乾電池マークに雷マーク)」

「85%」

 となっております。

 充電中なのは、アダプターケーブルをつないでいるときは常にそうですのでまあいいですけど、奇妙なのは85%のほうです。

 コンピューターさん、機能してないバッテリーの、電池残量はなぜか把握できている模様(85%というのは、Macを水浸しにしてバッテリーをおかしくする直前、バッテリーに残っていた電池量と思われます)。

 しかしこうして電源ケーブルを挿したままで放置しても、85%という数字に変化は出ません。増えもしなければ、減りもしません。

 そしてそのバッテリー情報の箇所を「option」キーを押しながらクリックすると、現在のバッテリー状態が文字で表示されるのですが、その内容は、

「いますぐ交換」

 ちなみに正常なら「正常」。バッテリーがそろそろ寿命なら「間もなく交換」。バッテリーだけでなく、他にも異常がありそうなら「バッテリーの交換修理」という文字が出るようです。

 ともあれ、やはり早めになんとかしたほうがよさそうであります。

バッテリー交換。ふたつの選択肢

 バッテリーについて、またネットで調べていきます。

 ちょっとほっとしたのが、MacBookシリーズにおいてバッテリーの異常というのは最もありがちなトラブルで、適切な処置さえすれば大事になることは少ない、という話でした。

 適切な処置、とはすなわち、バッテリー交換です。

 ただこのバッテリー交換において、我々はふたつの選択肢のうちのどれかを選ばねばなりません。

 ふたつの選択肢、とは、

  • Appleに交換を頼む。
  • 自分で交換する。

 そのどちらかです(厳密にいえばさらに第三の選択肢として、「Appleとは関係のない修理業者に頼む」というのもあるのですが、どうせ誰かに頼るならApple公式の力を借りるのが無難でしょうから、これは割愛します)。

 それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

Apple公式に交換を頼む場合

 まずはApple(公式)に交換・修理を頼む場合。メリットから。

Apple公式に交換を頼む場合のメリット

 なにより修理の確実性ということでは一番です。

 バッテリーにしても、非常に安定、長持ちし、電池容量もある「純正バッテリー」に変えてもらえます。

 また他にもおかしげな点があれば同時に修理をしてももらえます。

 確実に、完璧に修理を行いたいなら、Apple公式に頼む以外の手はないでしょう。

Apple公式に交換を頼む場合のデメリット

 一方のデメリットですが、こちらはやはり、まず第一にお値段。

 バッテリー交換においくらかかるかはモデル次第ですが、(2017/11/12)現在、以下の模様。

  • 11インチ/13インチ MacBookAir 12,800円
  • 13インチ/15インチ MacBookPro 12,800円
  • 17インチ MacBookPro 17,800円
  • 12インチ MacBook 19,800円
  • 13インチ/15インチ MacBookProRetinaディスプレイモデル 19,800 円

 私の場合だと、13インチのMacBookAirなので、12800円となります。

 なかなかのお値段です。

 場合によっては、修理に時間もかかります。

 Apple公式に修理を依頼する方法は主に3つあります。

  • AppleストアのGenius bar(ジーニアスバー)に持ち込こむ。
  • Apple公認の正規サービスプロバイダに持ち込む。
  • Appleに連絡後、運送屋に引き取りに来てもらい、工場で修理。

 Genius bar(ジーニアスバー)とは、Appleストアにあるサポートカウンターのことです。利用には予約をした方が無難ですが、スタッフの人に対面で相談でき、ちょっとしたこと(こういうバッテリー交換程度)ならその場で解決してくれるとか。

 Apple公認の正規サービスプロバイダも、ジーニアスバーとまったく…ではないが概ね同じ。

 全国どこでもとはいきませんが、有名家電量販店(カメラのキタムラ、ビックカメラ、クイックガレージなど)の一部店舗にサービスセンターがあり、そこでジーニアスバー同様、純正部品による修理が受けられます。

 問題は、近くにジーニアスバーも正規サービスプロバイダもない場合(田舎住まいの哀しみよ…)。

 そういう場合は、Appleに電話等で連絡・相談の上、Appleが手配する運送屋に引き取りに来てもらい、修理工場へと送り出すことになります。

 その後どれくらい時間がかかるかは、状況によって様々。

 一週間もかからなかったという人もいれば、何週間もかかったという人もいる模様。

 もし、想定外の不具合、トラブルが発見された場合、一時修理を中断し、あらためてAppleとユーザー間で連絡を取り合うことになりますので、ますます時間がかかります。

自分で交換する場合

自分で交換する場合のメリット

 こういう場合、往々にしてこうなるパターンが多いのですが、「自分で交換する場合のメリット」は「Apple公式に交換を頼む場合のデメリット」の反対となります。

 まず、料金、お安いです。

 アマゾンで「MacBookAir バッテリー」で検索してみた結果を見ても、だいたい4000円~6500円といった模様。

 あまり安いのはちょっと不安ですが、6000円程度のものを買ったとしても、公式の半額以下です。

 商品によっては、作業に必要なドライバーも付属しているものも多くありますので、そういうのを購入すれば、ほかに余計なお金はまったくかかることはありません。

 時間もそんなにかかりません(上記のジーニアスバーや正規サービスプロバイダに持ち込み、その日のうちに直して貰う、というのには負けますが)。

 アマゾンに交換用バッテリーを注文すれば、大抵2~3日後には届くでしょう。作業そのものは一時間もかかりませんので、その日のうちに交換を済ませることが出来ます。

自分で交換する場合のデメリット

 さてデメリットのほうですが、細かい部分で意外と多いです。

 まず、自らの手作業で行わねばなりませんので、作業に失敗し、事態をより悪化させてしまったとしても、自己責任…誰にも文句は言えません。

 実際の作業は極めて簡単ですが、

「自分の器用さに不安しかない……」

 という不器用さんはやめておいたほうがいいかもしれません。

 続いて、自力交換のため通販等で購入できる交換バッテリーですが、これはApple公式ではない「非・純正品」となりますので、どうしても品質において純正品より劣るようです(その分お値段も安いですが)。

 レビュー等を見ても、一年くらい使用していたら(ちょうど保証が切れるくらいの時期です!)急激に電池の減りが激しくなり、Maxまで充電しても4時間程度しか保たなくなった…などという話が目に付きます。

 ちなみに通販サイトを見ていると、ときおり「アップル純正」を銘打った交換用バッテリーもありますが、本当に米国・Apple社(Apple Inc.)の純正品なのかは怪しいようです。

 上記のApple Inc.とは異なる「アップル」という企業ないしお店をつくり、そこの「純正品」……だと称しているだけなのではないか、というウワサもあります(確かに嘘にはなりません)。

 いちばん注意すべきことは、MacBookAir等のApple製品に対し、もし一度でも「非公式」の修理・交換(あるいは改造等も)を行った場合、その後Apple公式の修理が受けられなくなる、という点です。

 自力で「非・純正品」の部品と交換することも当てはまりますし、Apple関係ない業者に修理して貰うことも当てはまります。

 もし、将来何かでApple公式の修理を受けたいと思ったとしても、そういう非公式の手が加わった痕跡の見られた場合、修理を断られてしまうのです。

 宅配引き取りで工場に送っていたとしても、送り返されてきます。

 もし非公式な修理を行う場合、その後Appleのサポートを受けられないことを覚悟しなくてはなりません。

さてどっちにしよう

 どっちにしようかはかなり悩みました。

 お金に関しては、高い方を選んでも一万と数千円です。その程度のお金をケチるつもりはないので、公式に修理を頼んでバッチリ直して貰おうか、とも考えました。

 ただやはり気になるのは時間がどれくらいかかるのか、です。何週間もMacが使えないのでは、つらいものがあります。

 一度くらい、自力でノートパソコンのバッテリー交換をする、というのも、ひとつの経験として良いかも知れません。

 非・純正のバッテリーは劣化が早いという話もありましたが、もしまたバッテリーが悪くなったら、もう一度改めて交換してもいいでしょう(2回までなら、Apple公式の修理と同じくらいの費用となりますし)。

 もし、将来バッテリー関係以外の不具合が発生した場合、Apple公式のサポートが受けられない形になりますが、そうなったらもう買い換えでいいや、という考えもありました。

 どのみち、遅くとも3~4年後には、新しいMacに買い換えようと考えておりましたので、それまで保ってくれればよいわけです。

 というわけで、バッテリー自力交換の道を選択しました。

MacBookAir、バッテリー交換の手順

バッテリーの注文

 まずは交換用バッテリーを注文しなくてはいけません。

 Amazonで以下の商品を注文しました。無難に、いちばん売れているっぽいものを選びました。

(2018/07/12追記。SLODA 交換用バッテリー MacBook Air 13 A1405 A1466 [リチウムポリマー、7.6V、7200mAh]という商品でしたが、もう販売が終了となった? 模様)

 前述したとおり、交換用ドライバー付きです。ただレビューを見ると、付属するドライバーはちゃちな、質の低いものであるとの声もあります。

 変なドライバーを使って、ネジがイカれてしまったら大変です。

 もちろん、付属ドライバーでなんの問題もなく作業できたという人もいるようですが、念のため、以下の商品も一緒に注文することにしました。

 さて、さすがはAmazon。注文した翌々日には届きました。

 パッケージはこんな感じ。まるで飾り気のない、シンプルなものであります(笑)。

SLODA・MacBookAir13用バッテリー

 付属ドライバーがこちら。

MacBookAir分解用ドライバー

 ただ今回は、下のドライバーを使うつもりですので、出番はありません。

MacBookAir分解ドライバー

底面のカバーを外す

 さっそく分解を始めましょう。体内の静電気で内部基板等をおかしくしてしまわぬよう、念のためゴム手袋をはめ、まずはMacBookAir底面のカバーを取り外していきます。

 重要なことは、取り外したネジをなくさないこと(笑)。ごま粒のように小なさネジです。適当なところに置いたりせず、小皿か何かに入れましょう。

 ちなみにネジはすべて同じではなく、

  • 長めのネジが2本
  • 短いネジが8本

 となっています。ねじ穴ごとに、どちらのネジに対応しているのか、よく覚えておきましょう。

MacBookAir分解

イカれたバッテリーの取り外し

 さて、カバーを外した中身がこちら。

MacBookAir分解

 バッテリーも取り外しましょう。下半分以上を占拠している凸型の部分がそれです。

 まずはコネクタを外し(普通に指でつまんで抜きます)ネジを外していきます。こちらも長ネジと短ネジに分かれますので、どこがどうだかを忘れないように。

 取り外したバッテリーがコレで、

MacBookAir分解

 バッテリーのあった場所がこんな感じ。

MacBookAir分解

内部清掃と乾燥

 ところでよくよく見ると、結構汚れてますねぇ。先日の紅茶のせいかもしれませんし、経年による汚れかも知れません。

MacBookAir分解

MacBookAir分解

MacBookAir分解

 取り外した底面カバーの内側も汚いです。

MacBookAir分解

 せっかくなので、綺麗にしましょう。エアダスター、アルコールを含ませたウェットティッシュなどで、慎重に汚れを落としていきます。

 ついでに、また除湿乾燥機にかけ、内部乾燥をさせましょう。

MacBookAir分解

交換用バッテリーを取り付ける

 それではいよいよ、交換用バッテリーを取り付けましょう。

 とはいっても特に語ることはありません。外したときとは逆の手順を行うだけです。

 コネクタを接続します。

 バッテリーを定位置にはめ、ネジをはめていきます。

MacBookAirバッテリー交換

 底面カバーをかぶせ、ネジをはめていきます。

 完了!!

 思っていたよりはるかに簡単でした。

ドキドキしながらテスト

 作業は終了しましたが、問題はコレでMacが元通りになったのかどうか、です。

 まずは電源を入れない状態で、アダプターケーブルを繋ぎました。給電ランプ、点灯します。充電中を意味する、オレンジ色に光っています。

 そのまましばらく放置します。数時間たつと、ランプが充電完了を意味する緑色に変わっています。

 いよいよ起動テスト。アダプターケーブルをつなげたまま、電源を入れます。

 ジャーン! 普通に起動します。うむ、ここまではよろしい。ログインしても異常なし。右上のメニューバーにある電池残量は「100%」となっており、オプションキーを押しながらクリックすると、「状態:正常」と出ます。

 いったんシャットダウンします。そしてアダプターケーブルを抜き、あらためで電源ボタンを押します。

 ジャーン! アダプターケーブルなしでも起動しました! 成功です!!

その後

 その後の経過ですが、普通に使えています。特に問題もなし。これまでどおりです。

 確かに、純正バッテリーに比べればちょっと電池の保ちが悪いかな、という気もしますが、現状は誤差の範囲内です。

 一度だけ、アダプターケーブルを接続する部分周辺がやたら熱を発し、凄い勢いで電池が消費されてゆく、ということがあって、

「ああ、やはり非純正バッテリーは失敗だったか」

 という気持ちにさせられたのですが、それに関しては、マシンを再起動させるとあっさり直りました。いったい何だったのかはよくわかりません。

 ちなみに、事の発端となったキーボードの打ち心地の悪さ、ですが、こちらもほぼ直っています。

 Macをビショ濡れにさせたことでえらいトラブルを招きましたが、キーボード内部を洗浄する、という目的だけは達せられたようです。

 とりあえずは一安心。

 あと数年は活躍して欲しい我がMacBookAir。これからは不注意でおかしげな故障を招かぬよう、大切に使っていきたいと思っています。

【writer : doku】