みなさん、1日何時間寝ていらっしゃいますか。

 人によってまことに個人差があるのが睡眠時間であります。

 4時間という人もいるでしょう。

 あるいは6時間という人。8時間という人。

 それ以上はさすがに寝過ぎとも言われますが、10時間以上寝なくちゃどうにもならないという人もいるでしょう。

短眠への憧れ

 私はかつて、自分の最も最低だった時期、1日12時間以上の睡眠を取っていました。

 それほど最低でないときでも、1日8時間は眠っていました。

「寝ることは気持ちいい。満足に寝られない人生なんてあり得ない」

 そう考えていた私でしたが、また一方では、

「いくら何でも、時間がもったいない」

「人生を無駄にしているのではないか」

 とも感じていました。

 短眠者―――ショートスリーパーになりたいという憧れは、昔からあったのです。

 なぜそんなことを考えたのかというと、ヨガ・断食の先生として高名な、藤本憲幸先生の著作に影響を受けたことがきっかけでした。

 藤本先生、著作の中で、積極的に読者を挑発します。

「毎日8時間も寝てるなんて人生の無駄だ! それを4時間とかに短縮してみろ。年間でどれだけの時間がプラスとなる!? それだけの時間があればどれだけのことが可能になるか、考えてみろ!」

 まさにそのとおり! そう思い、自分も短眠に挑戦してみようという気になります。

 しかし、やってみようとしてもうまくいかない。

 どうしても、最低でも8時間寝てしまう。短い睡眠時間で目覚めようと目覚ましかけても起きられない。どうしても無理。

現在の私の睡眠時間

 そんな感じで、泣く泣く短眠者への道をあきらめていたのですが、最近、なんだか自然と、睡眠時間が短くなって、ショートスリーパーに近づいている? ような感じになってまいりました。

 具体的にどれくらい寝ているのかというと―――夜4時間半。暇があって、かつ寝たいなら、昼寝に1時間~1時間半

 合計で4時間半~6時間といったと感じです。

 体調も、別に悪くありません。日中眠くてしょうがないということもありません。

どうして短眠に至れたか分析

 なぜでしょう。あくまで自己分析ですが、その要因を探ってみようと思います。

1.一日一食(+α)になった

 睡眠時間が長くなる最大の原因は、食事によって内臓が疲労することにあります。

 前述の藤本先生も、短眠を成す手っ取り早い方法は「断食」あるいは「少食」にあると語られています。

 逆にいうと、なにか食事会だの飲み会だのがあって、

「食べ過ぎてしまった」

「二食以上摂ってしまった」

 というような日は、確かに夜やたら眠たく、次の日の目覚めも悪いように思います。

2.起きる時間が決まっている

 わたくし、毎朝6時前後に起床します。

 念のため目覚ましはセットしていますが、それより早く目が覚めることも多いです。

 休みの日など、ゆっくり寝たいので目覚ましをかけないというときでも、やはり6時前後に自然と目覚めてしまいます。

 仕事などの都合で6時起きを自らに強制していたら、いつの間にかそういう習性となったからですが、毎朝決まった時間に起きるというのは有益なことです。

 体内時計、生活リズムといったものが安定しますので、身心に余計な負担がかからずにすみます。

 無駄な惰眠により体が「ダレる」こともなくなります。起きている時間を活発に活動することで適度な疲労を得ることができ、夜の睡眠の質を高めることにもつながります。

3.睡眠時間の区切りがよい

 さきほど、夜は4時間半睡眠だといいました。

 この4時間半という時間。短眠のためには非常に都合のよい時間なのです。

 睡眠は90分周期、という話を聞いたことがおありでしょうか?

 簡単に言えば、眠りに落ちてから90分周期で眠りが浅くなるタイミングがあるので、そこで起きるようにすれば気持ちよく目覚められるよ、というものです。

 90分は1時間半。4時間半はちょうど3周期目となります。そのタイミングで、スカッと目を覚ますという寸法です。

(ちなみにこの90分理論、昨今では「間違い説」もあるようですが、少なくとも私は、この4時間半のタイミングが一番目覚めやすいです。というか勝手に目が覚めます。

 またそれ以外の時間に目を覚ます場合も、入眠後1時間半3時間といったタイミングのほうが楽であるように思います)

4.マーガリンを摂らなくなった

 人工トランス脂肪酸、というのを、聞いたことがおありかと思います。

 その詳しい説明は割愛しますが、「食べられるプラスチック」などという異名を持ち、きわめて健康に悪影響として、各国でその使用が禁止・制限されている脂肪です。

 そのトランス脂肪酸がたっぷり入っているのが、我々の生活にお馴染み、マーガリン

 かつて、私はマーガリンが大好きでした。

 料理に塩気が足りないなら、塩でも振ればいいところを、わざわざマーガリンをかけて食べるくらい好物でした。

 しかしある日、そのトランス脂肪酸の話を耳にします。

 大好物が毒物だったと聞かされ、困惑しますが、試しにと思い、マーガリンOFFの生活に入ってみることにしました。料理や食事において、それまでマーガリンを使っていた部分には、バターやオリーブオイルで代用します。

 すると、だんだんに……。

 劇的に、とはいいませんが、確かに体調がよくなってきます。

 悩みだった、慢性的なだるさのようなものが、軽減されてきております。

 夜の眠りの質もよくなり、一方で睡眠時間は減少しました。 

5.消化酵素の類いを摂るようになった

 ときおり、ちょっと食べ過ぎたかな、というとき、「タカヂア」「強力わかもと」を飲むようにしています。

 このサプリ(正確には医薬部外品)、非常に効きます。重かった胃袋が、食事の前より軽くなった感じになり、ウキウキになります。

 消化酵素は、胃腸の消化を助け、消化による内臓の負担を軽減します。

 必然的に、睡眠時間の減少にも効果的です。

 注意点としては、消化酵素を飲み過ぎると、その後やたらお腹がすいて、次の食事を食べ過ぎてしまうことでしょうか。

6.プロバイオティクス、プレバイオティクスを飲むようになった

 プロバイオティクスとは、腸内で有益に働いてくれる腸内善玉細菌そのもの。

 プレバイオティクスは、その善玉最近の餌となってくれる食物繊維の類いです。

 これらのサプリを使って腸内環境をよくすることも、睡眠時間短縮に有効です。

 もし胃腸内が悪玉細菌に侵され、その悪玉菌たちが生成する毒素に常にさらされていたら……

 胃腸、つねにボロボロ…な状態になるのは必然です。

 実際、間違って変なものを食べ、食あたりのような状態になってしまったとき。

 ダルくてダルくて、いくら寝ても寝足りなくなります。

 悪玉菌を始末するため、腸内に善玉菌を、そしてその兵糧を送り込むのです。

 善玉菌の生成する各種代謝物質が、胃腸や身心によい影響を与えることも、またいうまでもありません。

California Gold Nutrition, CGN, LactoBif プロバイオティクス, 300億 CFU, 60ベジカプセル

7.お茶を積極的に飲むようになった

 お茶もまた、悪玉菌退治に有効です。

 お茶に含まれる「カテキン」の殺菌力は、下手な医薬品や抗菌剤より遥かに強力だといわれています。

「うがい薬なんぞを使うくらいなら、お茶でうがいした方がよい」

 とはよく言われることです。

 そんな、細菌に対し恐るべき威力を誇る「カテキン」ですが、一方で善玉菌を殺菌してしまうことはなく、むしろ増やす効果があるとされています。

 悪玉菌は殺菌して善玉菌は増やすって、そんな都合のいいことあるの~? って感じですが、そんな都合のいいことがあるようなのです。

 飲み過ぎは胃腸の粘膜にダメージを与えますので控えるべきですが、適量を食事とともに頂けば、すばらしい健康効果が期待できるでしょう。

 ちなみに、緑茶、紅茶、烏龍茶などお茶の種類の中でもっともカテキンが多いのは緑茶ですが、それ以外のお茶にも、また独自の有益製、健康効果があります。

 自分に合ったお茶を(自分がおいしいと思うお茶を)、適度に、有効に活用しましょう。

Jarrow Formulas, 緑茶, 500 mg, 100 カプセル

8.高品質のコーヒーをよく飲むようになった

 別に、コーヒーを始終がぶ飲みしてハイになって、眠気をぶっ飛ばした結果短眠が成功した…などとほざくわけではありません。

 そんなに大量のコーヒーを飲んでいたら、胃を痛めてしまって、むしろ一日中ぐったり―――ベッドから離れられない、という状態になってしまうでしょう。

 私はもう「眠気覚ましにコーヒーを飲む」なんてことは、ほとんどありません。

 なにか事情があって、徹夜しなくてはいけなくなった―――という状況ならあり得るかも知れませんが、そういうときはむしろカフェイン剤を使うと思います。

 お茶もそうですが、コーヒーも、夕方以降は極力摂らないようにしています。夜の短眠(かつ熟眠)に悪影響を与えないためです。

 私がコーヒーを飲む理由は、コーヒーが持つすばらしい健康成分、コーヒーポリフェノールを摂取して、胃腸を、脳を、全身を、イキイキ元気にするためです。

 だから品質にはこだわります。品質の悪いコーヒー豆の場合、有効成分が少ないどころか、むしろ体に有毒なものが含まれている可能性もあります。

 コーヒーポリフェノールの腸に対する効果は、本当に凄い! すばらしいコーヒーがあれば、腸は一日疲れ知らずでいられます。

Jarrow Formulas, 生コーヒー豆エキス、60 ベジカプセル

9.マグネシウムを摂るようになった

 ほぼ毎日飲んでいるサプリのひとつに、マグネシウムがあります。

 以前記事として書きましたが、この栄養素、人体にとって最重要のミネラルのひとつです。

 人体の、ありとあらゆる機能を支えるマグネシウム。

 なんだか地味でマイナーな感じがするのは、あまりに多方面に役立ちすぎて、具体的に、

「◯◯に効く」

 というイメージがしにくいためでもあります(強いていうなら「すべてに効く」です)。

 もちろんそのサプリを飲んだところで、ヤバいドラッグのように唐突に元気に、ハイになったりはしませんが、継続して飲んでいると、

「なんとなく」

「しかし確実に」

 体調はよくなってきます。

 人の安眠のためにも効果を発揮するというマグネシウム。

 こいつをやるようになってから、睡眠の質は高まり、結果、睡眠時間が短くなったように感じます。

Doctor’s Best, ハイ アブソープション マグネシウム, 100%キレート化、TRAACS配合, 240錠

10.スーパーフードを積極的に摂るようになった

 極めて健康に有益な、スーパーフードと呼ばれる食材が、各メディアで大きく取り上げられることの多い時代となりました。

 そういうところで話題になるスーパーフードには、遠い異国の地でしか採れない、聞いたこともないような名前の食材だったりしますが、実際のところ、我々にとってなじみの食材にも、スーパーフードは存在します。

 私が毎日のように摂っているのは、

 ブルーベリー。

 そしてブロッコリーです。

 ブルーベリーのポリフェノール、アントシアニンには、ダメージを受けたDNAを修復する機能があるといわれています。

 ブロッコリーのスルフォラファンは、脳の認知機能の改善するといわれます。他にも抗ウィルス作用、抗菌作用、抗がん作用のあるジインドリルメタンという珍しい栄養素も含まれているとか。

 難しいことはともかく、どっちもおいしい! そして食べた後元気が出る!

Seagate, ブロッコリー・スプラウト, 250 mg, 100 ベジタブルカプセル

11.必要な場合は昼食後の昼寝をするようになった

 昼食後の昼寝が、健康に、体力やコンディションの回復に非常に有益であることはよく知られています。

 昼食後30分の昼寝は、夜の睡眠2~3時間分に匹敵するともいわれます。

 1日1食+α主義者の私にとっては、1日唯一のメイン食のあと、という形になりますが、まあたいていは1日の真ん中あたりの時間です。

 もう半日をバリバリ元気に過ごすため、ちょうどいい気分転換、疲労回復になります。

 その日の気分次第ですが、ヘミシンクの「キャットナッパー」というCDを聞いたりもします。

 これは一種の催眠誘導CDで、ヘミシンク音という、脳のリラックス状態をコントロールする特殊音波を聞きながら30分間の催眠誘導を受け、非常にリラックスした状態になり、眠りに落ちて……そして終了の時間になったら目覚めさせてくれるものです。

 30分でバッチリ回復したいとき。かなりお疲れなんだけど、妙に神経が高ぶって昼寝できそうにないとき。

 そんなときに聞くと、非常にいい感じになります。

12.ジャンクフードを控えるようになった

 前述のマーガリンOFF生活を始めてから、各種食品添加物の類いにも気を遣うようになったわたくし。

 菓子、調理パン、安価な総菜や外食―――ジャンクフードの類いも、あまりとらなくなりました。

 完全に、ではありません。もちろん完全にOFFにしたほうがいいのでしょうが、さすがに不便ですし、よくいる

「体に悪いもの恐怖症」

 みたいな、いわば「病的健康マニア」になるのもいやだったからです。

 もちろん、自分から積極的に摂取しようとは思ってませんが、何かの都合でジャンクなものを食べる機会に巡り会ったとしても、無理に避けたり、いやがったりはしないということです。

 だから前述のマーガリンや人工トランス脂肪酸にしたって、出来合いのものや外食にいくらか含まれていたとしても、そこまでは気にしてません。

 そんな程度でも、かつてに比べれば体調はだいぶん良くなっています。

13.なにごともバイオハック的意識を持って、自分の体調を観察するようになった

 ながなが書いてきたことをまとめると、こういうことになります。

 なにを喰ったら、自分の体にどういう反応が起こるのか―――それを観察して、次回以降、適切な判断が取れるようにするのです。

おわりに

 上記の13項目、ひとつひとつに、体調や健康状態を劇的に改善する力はないと思います。

 しかしそれらが複数合わされば……体は元気になり、睡眠時間も短くなるってこともあり得るのではないでしょうか。

 ところで、もしこの記事の内容等を参考に、仮にあなたがショートスリーパーになれたとして、

 一点注意。

 それは、

「眠たいときには眠りましょう」

 ということ。

 つい先日ですが、わたくし、寝ても寝ても寝たりない、起きていてもひたすら眠い、はやくベッドに転がり込みたくてたまらない…という状態になってしまいました。

「どういうことだこれは? ずっとショートスリーパーとして生活できていたのに。むかしのような、長時間惰眠野郎に戻ってしまったのか?」

 困惑するわたくし。

「これは我が短眠生活の危機だ。ここでだらしなく流されて、長眠惰眠に陥ってはならない。目覚ましをガンガンにセットし、がんばって、短眠習慣を継続するのだ!」

 そうも思いましたが、ふと冷静になりました。

 待てよ。

 最近、妙に寒さを感じる。寝起きなどに鼻水が出て、軽い吐き気のようなものが慢性的にある。頭も変にぽーっとする。

 あっ……

「風邪引いてら」

 さっそく消化に良く、かつ滋養のあるものを食べました。風邪薬を飲んで、厚手の服を着込みました。掛け布団の下には毛布を重ね、猛烈に暖かくして……一晩、思う存分眠りました。

 風邪だと自覚できないくらいの軽い症状だったので、あっさり治り、まもなくまた短眠でも平気になりました。

 まあ苦笑しか出ないような、しょうもない話ですが。

 ともあれ思うに、短眠というものは、無理に眠気を我慢して成すものではないということです。

 眠いなら、その眠い理由があるはずなのです。

 その、眠い理由、眠気を発生させている原因を解決する。それこそが、ショートスリーパーへの道でありましょう。

【writer : doku】