健康のためには、体にいいものを食べる以上に、体に悪いものを摂らないことが大事

 それはわかっちゃいることですが、じゃあどんなものOKでどんなものが体に悪いのかというと、ちょっと難しい問題だったりします。

 無数の情報が錯綜する現代。ある情報では絶賛されている健康食品が、別の情報では「絶対に食べるな」となっていることなどめずらしくもなんともありません。

 逆に一般的に身体に悪そうなイメージのあるものが、「そんなに気にしなくてもいいよ」「むしろ身体にいいよ」といわれることも多々。

 またアレルギー等の問題もあり、多くの人にとって有益な食材が、あるひとには有害であるというパターンも無数にあります。

 すべての他人のいうことをすべて鵜呑みにし、ネガティブな説がひとつでもある食べ物をすべて避けていたら、それこそ食べるものがなくなります

自分の身体に訊いてみよう。

 やはり肉体というものは正直です。

 おかしげなものが入ってくると、なんらかのかたちで苦悶や悲鳴をあげるのです。

 それを冷静に、理性的に観察し、分析する。そしてなにかしらネガティブな反応があった食べ物は、避けるようにする。それが、少なくとも自分自身にとって、確実な方法のひとつでありましょう。

 とはいえ、そのネガティブな反応の中には、感知しづらく、またどう解釈すべきなのかよく分からないものもあります。

 そこで、おかしげなものを喰ったとき心身に現れる反応パターンのいくつかを(あくまでいくつかを、ですが)実体験を含めここにメモしておこうと思います。

わかりやすいものから微妙なものまで。身体のネガティブ反応。

下痢、嘔吐を起こす

 わかりやすく、また深刻なケースでしょう。

 その食材が腐敗していたり、タチの悪い菌に冒されていたりするのでなければ、それがその人にとって重篤なアレルギー源である可能性もあります。

蕁麻疹、皮膚炎が起こる。

 アレルギーで良くある症状ですが、私の場合、お酒を飲み過ぎたりして肝臓が疲弊したときにも起こったりします。

 肝臓は言わずと知れた解毒器官。かなり強い毒素を摂取してしまった可能性があるかもしれません。

だるくなる、無気力になる。

 体内に意識を向けて、胃もたれしているようなら、消化不良。

 ただ、胃だけではなくその下、腸もぐったりしている場合は、腸内細菌を疲弊させるような成分を摂取してしまった可能性もあります。

 頭がぽーっとしたり、熱っぽくなったりした場合は、カビ毒など何らかの毒素を摂取してしまったということも。

眠くなる

 食事により急上昇した血糖値が急降下した際におなじみの症状ですが、あまりひどい場合は、消化不良により胃腸に血液が集まりすぎているのかも。

膨満感、腹部がいつもよりふっくらとする。

 胃腸で炎症が起こっています。あるいは腸内環境が悪化し、ガスが発生しているのかもしれません。

いつもより喉が渇く

 なんらかの身体に良くない成分を摂取した場合、また必要なものではあるけれど過剰に摂取してしまった場合、身体はなんとかその成分を薄めようと、水分を欲しがります。

 あるいは脱水作用のあるものを摂ったためかもしれませんが、脱水作用のあるものというのはあまり体によろしくないものが多いです。

食欲が増す

 先日のこと、半年ぶりくらいにカップ麺を食べました。

 和蕎麦系のカップ麺です。おいしいし、食べている最中は幸せだったのですが、食べ終わってびっくり!

 全然足りないのです。もっともっと食べたいのです。というか、食前よりおなかがペコペコになっていました。カップ麺の他にも、サラダとか、チキンとか、栄養のあるものをしっかり摂っていたにもかかわらずです。

 これはカップ麺に含まれる、化学調味料添加物といった、人体にとって有益ならざる物質のせい。

 そういった毒素を分解する栄養素をよこせと、食欲という形で身体が要求するのです。

舌がぴりぴりする

 添加物化学調味料がたっぷりの食品を摂ったときになりますね。そして口直しに甘いものが欲しくなる。身体が解毒のための栄養素を欲しているのです。

そわそわする。そのそわそわがささいなことでイライラにかわる

 以前、料理にニンニクパウダーや香辛料の類いをかけ過ぎてしまったことがあります。ちょっと辛いかな~と思いつつも完食したのですが、その後がなんとも落ち着かない

 気が急いて、手先や指先の作業が乱雑になり、洗濯物を干す作業にも難儀する始末。指先が滑ってちょっとものを落としただけで、キレそうになってしまいました。

 なんらかの向精神薬作用のあるものを食べ過ぎたときなど、こういうことになりがちです。

血管内に異物感

 血管の血の流れの中に、砂粒よりも微粒な、「かゆみのもと」みたいな異物が流れている――ような感覚。アレルギーのある食材や、身体に合わない刺激物を摂取したときなどによくあります。

などなど。他にも色々あるでしょう。

 上記の中で、冒頭の三点(下痢や嘔吐、湿疹や皮膚炎、疲労感や無気力感)については、実際生活の中で深刻な問題となりますので、すぐに、なんらかの対策を講じる人も多いと思います。

 しかしそれ以下のものについては、ささやかな反応であることもあり、意外とみんな、気にとめない。

 なんとなく「きょうはちょっと調子が変かな」程度にしか考えず、その原因が食物にあるとは思わない。

 あげくに「これが普通なんだ。自分はこういう体質なんだ。そういう年齢になったんだ」と思い込むようになります。

 そうして明日も、明後日も悪いものを摂りつづける。やがて身体にガタが来るのです。

それがうまい、まずいではないことに注意

 このように、なにかを食べた後、自分の身体がどのように反応するかを検証する行為を、最近ではバイオハックというそうです。

 バイオハックのガチ勢は、毎食後、自身の血圧だの心拍数だのを計測するそうですが、そこまではせずとも、日々なにを食べたか、その後のコンディションはどうだったかを日記に記録しておくことは有益です。

 注意点としては食事中に「うまい」と思う、「まずい」と感じるは、それほど関係ないという点。

 化学調味料に満ちあふれた現代、食事中は幸せでも、しばらくしたらわけの分からない状態になっている……なんて食べ物は無数にあります。

 重要なのは数時間後、あるいは翌日になにが起こるか(数日後に悪影響が出るような場合もあるそうですが)。

 日々の食事記録を取り続けていれば、自分にたまに起こる体調不良の大概が、そのちょっと前に摂った食事にあることに気付けます。

 食事日記をつけることは、みずからのセルフコントロールを高めることにもつながるそうです。適当な日記アプリでもつかって、試してみてはいかがでしょう。

【writer : doku】